先週は、Utah、Arizonaにいっており(いやー本当にアメリカは広いなあと思いました、今までいった中で、一番「アメリカにきた」感じがしました。Antelope CanyonとBryce Canyonはぜひお勧めです。心をうつものがありました。)、今週はその「つけ」でやることが山ほどたまっておりなんだかわからないうちに終わってしまいそうな金曜の夜です。
さて、表題のBerkeley Solution Groupとは、MBA学生によるベイエリアのベンチャー企業による、有償のコンサルティング活動になります。ベイエリアのスタートアップ企業の経営者の近くで協働できることや、少しではありますが、奨学金がもらえることもあり、人気の活動の一つです。今回のプロジェクトはベイエリアのバイオテクノロジーベンチャーに対しての市場分析とビジネスプラン立案サポートといったところでしょうか。
比較的多くの応募者の中から選ばれるのですが、どういうわけか、過去の職歴やインターン歴がクライアント側にとってヒットしたらしく、私もメンバーの一人として採用していただき、今年の春学期にイタリア人とインド人(共に当時1年生)と私(当時2年生・・・今や私も3年生です(まあ半年だけですが))で授業の合間を縫ってパートタイムでお手伝いをさせてもらいました。良かったことがいくつかあったので、忘れないようにメモでもと思い。
1.志を持った優秀かつ人的にとても魅力的な人たちと一緒に仕事をさせてもらった。これはとても重要なことかなあと。個人的には、ビジネスでありながらも、パーソナリティーとして必要以上に「金」「金」していないところ、そしてなんといっても人間としての温かさ、人としてひきつけるものをもっておられ、この人のためにがんばりたいなあと思わせるものを持った人々でした。今月か、来月かにまたグループで一度クライアントにお会いする機会があるので、それを楽しみにしています。
2.ベンチャー企業がどういったところに意識があるのかを感じ取る機会に恵まれた。毎週分析したものを持って、彼らのところに行き、ディスカッションをするのですが、その過程で彼らが意識を持っているところが分かっていく過程は「ああ、こういう風に考えているのか・・」とためになるものでした。
3.自分が経験してきたことや持っているものがベンチャーという世界でも少しは役に立つという経験ができた(まあそう思っているだけかもしれないですが)。自分は規模の大きい企業+コンサルティングというバックグラウンドから、自分がやってきたことが違った環境でどのように、そしてどのくらい役に立つのか、と思っていました。そういう意味での挑戦だったと思います。まあ、うまく行かないこともあったし、私の英語はNativeには程遠いので(こればかりは永遠のテーマですね。もう少しきれいな英語が書けたら、きれいな英語が話せたら、良い意味でもっとインパクトを与えられるんじゃないかなあという局面は日々あります。でもそれをいってもしょうがないので)、そういった意味では100%とは決していえないですが、少しでもお役に立たせてもらっていると感じる局面もところどころにあり、そういったものがとても贅沢な経験だったなあと思います。
4.一緒に働いた1年生を良く知ることができた。Haasは一学年240人ということで同学年の人はほとんど何をしてきて、どんなことをしたいのか、どんな人なのかということについて知る機会があります。ただ、一つ下の学年となると限りがでてきます。私の場合だと、MBA/MPHの一つ下はもちろん全員知っています。授業でグループとかをしたりしている人ももちろん良く知っています。クラブにがっつり入っている人(例えばNet Impactとか)であれば別ですが、そうでないと、「よく」知る機会は現実そこまでは多くないと思います。そういった中で、違う学年の人と「チーム」で仕事が出来たのは良かったと思っています。僕らは正直授業以上に集まり、皆でクライアントのところに行き、ミーティングの後の帰りの車で反省会をしなどなど、「チーム」で一緒に仕事ができたと思います。人となりも良く知ることができて、(大変なところも時折お互いそれぞれあったとは思いますが)、何よりも楽しかったと思います。
「機会が人を育てる」というのは、そうなのかなあとここへ来て思います。私のように、ここに来るまで海外に住んだこともない、一介の人間が、こういった文化も価値観も仕事のあり方も違うところにきて、これまた全く違うところから来た人たちと、それぞれの文化的背景や「よさや過去の経験」を活かしながら、一つの小さな会社がうまく行くようにチームで努力してすこしでも会社がいい状況になるようにお手伝いする機会というのは、なかなか得られるものではないでしょうし、そういったものに出会うことを可能にしてくれる環境というのは、ありがたいものだなあと思います。
当然「やってみよう」という心意気だけは必要ではありますが、それさえあれば、最初の一歩を踏むことで、(うまくいく、行かないに関わらず)学んだり、糧になったりすることがあるんだなあと、感じたこの春のプロジェクトだったと思います。
バークレーもだいぶ秋みたいになってきました。紅葉もだいぶきれいです。でもその緑や海のきれいさの中で、昼間はまだ20度(摂氏)強あるのが、ベイエリアのいいところでもあります。