2009年10月24日

Berkeley Solution Group

またもやご無沙汰しておりました。

先週は、Utah、Arizonaにいっており(いやー本当にアメリカは広いなあと思いました、今までいった中で、一番「アメリカにきた」感じがしました。Antelope CanyonとBryce Canyonはぜひお勧めです。心をうつものがありました。)、今週はその「つけ」でやることが山ほどたまっておりなんだかわからないうちに終わってしまいそうな金曜の夜です。

さて、表題のBerkeley Solution Groupとは、MBA学生によるベイエリアのベンチャー企業による、有償のコンサルティング活動になります。ベイエリアのスタートアップ企業の経営者の近くで協働できることや、少しではありますが、奨学金がもらえることもあり、人気の活動の一つです。今回のプロジェクトはベイエリアのバイオテクノロジーベンチャーに対しての市場分析とビジネスプラン立案サポートといったところでしょうか。

比較的多くの応募者の中から選ばれるのですが、どういうわけか、過去の職歴やインターン歴がクライアント側にとってヒットしたらしく、私もメンバーの一人として採用していただき、今年の春学期にイタリア人とインド人(共に当時1年生)と私(当時2年生・・・今や私も3年生です(まあ半年だけですが))で授業の合間を縫ってパートタイムでお手伝いをさせてもらいました。良かったことがいくつかあったので、忘れないようにメモでもと思い。

1.志を持った優秀かつ人的にとても魅力的な人たちと一緒に仕事をさせてもらった。これはとても重要なことかなあと。個人的には、ビジネスでありながらも、パーソナリティーとして必要以上に「金」「金」していないところ、そしてなんといっても人間としての温かさ、人としてひきつけるものをもっておられ、この人のためにがんばりたいなあと思わせるものを持った人々でした。今月か、来月かにまたグループで一度クライアントにお会いする機会があるので、それを楽しみにしています。

2.ベンチャー企業がどういったところに意識があるのかを感じ取る機会に恵まれた。
毎週分析したものを持って、彼らのところに行き、ディスカッションをするのですが、その過程で彼らが意識を持っているところが分かっていく過程は「ああ、こういう風に考えているのか・・」とためになるものでした。

3.自分が経験してきたことや持っているものがベンチャーという世界でも少しは役に立つという経験ができた(まあそう思っているだけかもしれないですが)。自分は規模の大きい企業+コンサルティングというバックグラウンドから、自分がやってきたことが違った環境でどのように、そしてどのくらい役に立つのか、と思っていました。そういう意味での挑戦だったと思います。まあ、うまく行かないこともあったし、私の英語はNativeには程遠いので(こればかりは永遠のテーマですね。もう少しきれいな英語が書けたら、きれいな英語が話せたら、良い意味でもっとインパクトを与えられるんじゃないかなあという局面は日々あります。でもそれをいってもしょうがないので)、そういった意味では100%とは決していえないですが、少しでもお役に立たせてもらっていると感じる局面もところどころにあり、そういったものがとても贅沢な経験だったなあと思います。

4.一緒に働いた1年生を良く知ることができた。
Haasは一学年240人ということで同学年の人はほとんど何をしてきて、どんなことをしたいのか、どんな人なのかということについて知る機会があります。ただ、一つ下の学年となると限りがでてきます。私の場合だと、MBA/MPHの一つ下はもちろん全員知っています。授業でグループとかをしたりしている人ももちろん良く知っています。クラブにがっつり入っている人(例えばNet Impactとか)であれば別ですが、そうでないと、「よく」知る機会は現実そこまでは多くないと思います。そういった中で、違う学年の人と「チーム」で仕事が出来たのは良かったと思っています。僕らは正直授業以上に集まり、皆でクライアントのところに行き、ミーティングの後の帰りの車で反省会をしなどなど、「チーム」で一緒に仕事ができたと思います。人となりも良く知ることができて、(大変なところも時折お互いそれぞれあったとは思いますが)、何よりも楽しかったと思います。

「機会が人を育てる」というのは、そうなのかなあとここへ来て思います。私のように、ここに来るまで海外に住んだこともない、一介の人間が、こういった文化も価値観も仕事のあり方も違うところにきて、これまた全く違うところから来た人たちと、それぞれの文化的背景や「よさや過去の経験」を活かしながら、一つの小さな会社がうまく行くようにチームで努力してすこしでも会社がいい状況になるようにお手伝いする機会というのは、なかなか得られるものではないでしょうし、そういったものに出会うことを可能にしてくれる環境というのは、ありがたいものだなあと思います。
当然「やってみよう」という心意気だけは必要ではありますが、それさえあれば、最初の一歩を踏むことで、(うまくいく、行かないに関わらず)学んだり、糧になったりすることがあるんだなあと、感じたこの春のプロジェクトだったと思います。


バークレーもだいぶ秋みたいになってきました。紅葉もだいぶきれいです。でもその緑や海のきれいさの中で、昼間はまだ20度(摂氏)強あるのが、ベイエリアのいいところでもあります。

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2009年10月08日

病院マネジメントについての授業

何人かの人から、「病院経営、病院マネジメントについての授業」について聞かれたのでポストしてみようと思います。

バークレーでは、私の知る限り「病院経営」という名前の授業はないです。「なーんだ」と思われるかもしれませんが、「医療経営、医療に関する経営」という意味では幅広いコースがあると思います。

とりわけ、私がこの2年半の中で、とった病院経営に強く関連する授業をあげてみると、こんな感じだと思います。


−MBAの授業でもあり、MPH(Master of Public Health)の授業でもある授業(MBAの人はMBAとして、MPHの人はMPHとして単位換算できる授業)

0.Healthcare in the 21st Century:この授業は以前はIntroduction of the U.S. healthcare systemという名前でした。アメリカの医療制度における基礎を習う授業、当然のことながら病院などの医療機関が抱えている問題、あり方、うまく行っているところの事例などを習う。これはMBA/MPHの学生は必修で、1年の秋学期という一番つらい時期にかなりしっかりやるので、正直大変ですが、振り返ってみたり、読み返してみると、ここで学んだことがだいぶベースになっているという意識をうけます。いわゆる医療制度の仕組みが分かっていないと、それぞれの意味合い、用語も分からないので。ちなみにMBAだけの学生も取ることができますが2年秋学期の選択科目としてです。

1.Healthcare Marketing:病院などの医療機関、保険(こちらは民間保険ですので)、医療機器、製薬バイオなどにおけるブランディング、マーケティング戦略関係の授業

2.Healthcare Finance:病院などの医療機関、保険、医療機器、製薬バイオなどにおける財務戦略関係の授業

3.Strategic Management of Healthcare Organization:病院などの医療機関、保険、医療機器、製薬バイオなどにおける組織論系の授業

当然製薬会社と医療機関では、組織体やサービス形態、ビジネスモデルなどが異なるので、双方を踏まえながら授業が行われます。School of Public Healthの学生には、医療機関、公的機関、そしてNot-for-the-profitに進む人も多く、そういった意味でも、MBA、MPH双方の単位となる授業は医療機関のウエイトは高くなっています。そういったことに加えて、ビジネスビジネスした雰囲気の人が多いMBAと地域社会、公共医療のあり方などに意識が比較的強い(と私は思う)MPHの人は違った見方があり、その違いがとても勉強になるというよさもあります。医療は「金儲け100%」では決してあるべきではないものですから。


−MBAの授業の中で、結果として、病院経営に強く関わっていたもの

4.Social Sector Solution:
これは以前、ポストさせてもらったものですが、非営利団体にコンサルティングをするという授業。私達がお手伝いをさせていただいたのは、サンフランシスコエリアを中心とする医療機関で、どのように持続的にGrantと呼ばれる寄付金に強く頼らずに持続的にやっていくことができるか、というテーマで経営のあり方についてコンサルティングをチームでさせてもらいました。

5.Managerial Accounting:これは、授業のなかで比較的大きなウエイトをしめるグループプロジェクトが大学病院におけるものになっています。ちなみに私が習ったSuneel Udpaという先生は、Activity-Based Costing for Hospitals,とよばれる文献を発表していることからも、病院のエリアを得意としています。彼の授業は、Managerial Accountingという名前は付いていますが、会計という枠を超えて、戦略を浸透させる際に、どのように組織を戦略の方向にあわせていくか、そういった中で、Managerial Accountingをベースとした組織評価、インセンティブをどのように適用していくのか、そこの背景にある人の心理はといったところに常に意識がいくので、彼の授業はとても面白いです。


−MPHの授業のなかで、病院「経営」に強く関わっていたもの

6.Independent Study, Healthcare Quality- Evaluation and Improvement:これも以前、ポストさせてもらったものになります。医療の質をどのように評価し、どのように改善、管理していくかという教授と1:1の授業。医療に対しての理解を深める上でとても有用でした。「Care Experience」という意味での患者満足についての考え方も多く取り上げ、それに関する調査分析を医療機関に協力してもらい、行いました。

7.Capstone Seminar:これは、自主的にテーマを決めて、分析をして担当教授にペーパーを出し、口頭試問を受けるというものです。私は、日本における診断群分類包括評価(DPC)に関することについてさせてもらったため、日本の病院経営に関わったものになりました。

MPHには、医療法とか、医療におけるコミュニケーションとか、IT in Healthcareであるとか病院経営に関わるであろう授業は他にもいくつかあったのですが、授業の時間の兼ね合いであったり、日本への当てはまり感を考えたり(例:医療法)でとらなかったものもいくつかあります。


−その他

8.Health Information Services:これは、School of Informationの授業なのですが、いわゆる情報サービス、とくにWeb2.0+αと医療について考えるという授業でした。病院経営にダイレクトにという部分だけではないですが、例えば患者さんと、病院、医師とのコミュニケーションにおけるInformation Technologyの活用を踏まえての患者満足度や効率性への影響のあり方であるとか。そういった観点で情報サービスをとらえた授業でした。この授業を教えていたRavi Nemanaという教授は本当に頭の切れる先生(かつ人もいい)で、刺激的でした。



こんな感じで病院の経営に強く関連した授業は多くあると思います。いわゆるMBAと違い、MBA/MPHでは、MBA、MPHの授業双方を卒業単位の中でとれること、双方の先生を知れて興味のある分野においてMBAからでもMPHからでもIndependent Studyができること、そして、一学期多いことから、包括的に病院経営に関連する授業が取れるのかなあと思っています(手前味噌ですが)。2回インターンができるため、1回は医療機関でのインターンする学生が多いことや、MPHの多くの医療政策経営専攻の学生が病院フェローとして働くことなどから、病院、医療マネジメントに興味があるのであれば(MBA/MPHにもKaiser Permanenteなどの医療機関で働く人がかなりの割合でいます。)人脈作りという意味でも、MBAだけではなく、MPHとMBA双方を学ぶことでの恩恵は大きいと思います。

当然、すべての授業が毎年あるわけでもないですし、すべての授業が大当たりというわけではないですが、「とてもいい」授業があることは確実だと思います。学校側、MBA/MPHプログラム側も相当授業の質には意識があるように感じられるので、今後ますますいい刺激を受けられるようになるんじゃないかと思います。
posted by は at 11:59| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月06日

Dan

Danはうちの学校の学務担当のディレクターという立場にある人で、私達学生からすると、授業、単位に関わること、インターンに関わること、そして卒業に関わることなどで質問したり、相談したりとお世話になります。

彼は本当に信頼できて、いつもプロだなーと思わせてくれます。とりわけ、

1)とても仕事が速く丁寧(特にこれは早く返事がほしいなあと思っているものについては、メールするとびっくりするくらいのスピードで返ってくる)

2)的を得た返答がいつも返ってきて(私が知りたいことに対しての答え、しかも次知ろうと思っていたことまで先回りしてあわせてきっちり返ってきて)

3)信頼できて(「やる」といったら絶対やってくれる責任感
を私は感じます。)

4)学生の相談やトラブルを心から解決しようという意欲が見られる建設的な感じ(「私の仕事でない」とか、「分からない」とかは決していわず、問題解決にむけて、前向きに調べてくれたり、あと私達がなにかアクションをとらないといけないときは、どうすればいいかをとても具体的かつ丁寧に書いてくれるので、「分からないから聞かないといけない」という状態にならない努力をしている。)

5)そして、とても紳士的で笑顔があります。(人柄や顔の表情にもそういった雰囲気が出ていると個人的には思います。)

私はDual Degree Student、InternationalでUSでインターン、デンマーク語を取得(卒業単位の足しになる)、School of Informationの授業をPublic Health、MBAに加えてとったりで、トリッキーな要素が満載ないわゆる「事務手間がかかる」生徒だったと思うのですが、必要な折に、とても丁寧なインストラクションをくれ、さらに、むしろ「いつも事務手続きをしっかりしてくれてありがとう。困ったことがあったら何でも聞いてください。」という前向きな言葉をくれることなどもあり、こちらこそしっかりしないと、と思わせてくれます。

今日も一つ、重要でかつ少しややこしい書類を提出しなければならず、彼のところにいったのですが、彼は今日も期待通り丁寧にしっかり対応してくれて、とても助かりましたし、信頼してその後の手続きを任せられます。Haas全般として事務方の人はとても対応がいいと個人的には思いますが、彼はその事務スタッフを代表する一人だと思います。

一般的に(学校とかではなく、日常生活をするにおいて)アメリカで事務処理というと、「はい自己責任、分からないことは全部聞いて」、「これは私は担当でないから分からない」、「これはこの人にきいて」、「今日は忙しいから、次回にして」「これは期限過ぎてるからもう一回やり直して」などというやり取りを経て、フラストレーションが発生することがあるのですが、そういった中でかバークレー全般としていらっとすることがすくなく、特に彼の対応は秀逸だと思うのです。

私は、どういった仕事にも「一流」があると信じていますし、そういった人から学ぶことはとても多いと思います。彼が持っているような、人と人との接し方、周囲への気配り、礼儀、そしてプロとしての心構え、責任感、丁寧さといった要素はとてもとても大切だと思うし、そういったことを踏まえて仕事がしっかりできる人が、どんな職種か、ましては、学歴か役職かどうかなど関わらず、真のプロフェッショナルなんだと思います。「人間としての魅力」ただそれだけに尽きると思います。

バークレーにきてよかった理由はいくつもありますが、このアメリカという土地で彼に出会い、彼から感じ取ったものもそのうちの一つであると私は感じています。
posted by は at 12:25| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月07日

自然体

大変ご無沙汰してしまいました。

何人かの友達に、「ブログ止めたのか」とか、「忙しすぎてアップデートする時間がないのか、大丈夫か」と連絡をもらったりしたのですが(ありがとう。)、おかげさまで元気にしています。ただただ、アップデートをさぼっていただけです。申し訳なかったです。

デンマークで3ヶ月インターンをして、バークレーに戻ってきました。
デンマークでのことについては、またじっくり、別の機会に書こうと思っています。とてもよかったです。幸せでした。一人のプロフェッショナルとしても、素晴らしい経験でした。

残るところ一学期となりました。
私は、バークレーに来る前に「こんなことをしたい」、「あんなことをしたい」と思ってきました。それに加えて、自分自身ここでしっかりやっていけるんだ、周囲にプラスの影響を与えられるんだ、ということを確認もしたかったですし、自分自身でお金を払ってきている以上、それに見合った、将来に生きる経験をしたいと思っていました。

そういった意味で一生懸命やってきましたし、結果としてありがたいことに、ヘルスケアにおいても、ビジネスにおいても、そしてその他のさまざまなことについても多くのことに触れさせてもらったり、刺激をうけたり、学んだり、挑戦したりする機会があったと思います。

ただ、当然のことながら、目的に向かいすぎていると、見えなかったり、感じ取れなかったりすることもあるし、自分自身の一面をだしずらくなったりするというのも事実だと思います。とくにそういったことは、自分に余裕がないときは(残念ですが)気づかなかったりするし、人間としての力を高める、ということと相反することもあるんじゃないかなあと思ったりするわけで。

そういったこともあり、今学期は多くを求めず自然体でいきたいと思います。4ヶ月弱しかないですが、この2年間を振り返りながら「咀嚼」して、いろいろなことをゆっくり考えて、自分が一人の人間として卒業後社会にプラスの影響をほんの微力でも与えられるよう、良い積み上げができるような時間が持てればなあと思っています。

バークレー、サンフランシスコでの日々のこと、MBA/MPHプログラムの学生として考えること、学校の雰囲気、授業のことなど、少しずつになるかもしれないですが、またアップデートしていこうと思います。

今日のサンフランシスコはいい天気でした。
どこの街にも、いいところはあると思います。この時期の晴れた日のサンフランシスコは、海と橋(ゴールデンゲートブリッジ、ベイブリッジなど)と青い空がとてもすがすがしい気分にしてくれると思います。
posted by は at 13:42| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 考えてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月28日

バークレー、ベイエリアでの「おいしい」(2)

バークレー、ベイエリアでのレストラン、甘いものなど「おいしい」ところを紹介していく第2弾ですが、今回は、ベトナム料理のBuiを紹介したいと思います。

http://www.yelp.com/biz/bui-contemporary-vietnamese-cuisine-berkeley

BuiはSolano Avenueと呼ばれる、BerkeleyからAlbanyにかけてのレストラン&ショッピング通りの中にあります。ちょうどアルバニーとバークレーの間くらいでしょうか。ここのベトナム料理は、大衆食堂見たな感じではなく、とてもきれいな感じです。フレンチベトナミーズレストランという分類のようです。ここには比較的多くお世話になりましたし、これからもお世話になると思います。

フォーとバーミセリ(そうめんみたいなもの)はとてもランチにいいです。フォーはしっかりと味がしていてリーズナブルな値段ですし、バーミセリはエビにせよ、ポークにせよ、ビーフにせよおいしくボリュームがあります。ディナーであれば、Shaken Beefは日本人好みの味でとてもおいしいと個人的には思います(少し高いのは難ですが)。イエローカレーも普通においしいです。ベトナム人のクラスメートにもきいたのですが、Authenticな味付けといってました。生春巻きはおいしかったですが、数本でその値段は高いのでは?と思った経験があります。ここのデザートは食べたことはないですが、おいしいというのを聞いたことがあります。

この店で好きなところは、店内のレイアウト雰囲気と静かなところ。われわれが行くときはいつも混んでなく(心配になることも正直あります)、快適に食事ができます。シェフだけでなく、スタッフの人もしっかり気配りができてそういったところも好きなところのひとつです。


posted by は at 14:03| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 食べてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月27日

バークレー、ベイエリアでの「おいしい」(1)

バークレー、ベイエリアには世界各国の料理があります。私達はあまり外食はしないのですが、2年間の中で、ここはおいしいと思ったところ(レストランやカフェなど)を地味に取り上げていこうかなあと思っています。
ちなみに、バークレーのレストランの代表格はカリフォルニアキュイジーヌの始まりともいわれるシェ・パニーズ(Chez Panisse)だと言われていますが、私達行ったことありません。高いですから。きっとおいしいのかもしれませんが。

そんな感じで、私が知っているところで、そこまで肩ひじはらずにいけるところを紹介したいとおもいます。

1つ目は、Townhouse Bar and Grillという店です。グリルを主体としたアメリカ料理とでもいいましょうか。地図や営業時間などはこちらです。英語ですみませんが。
http://www.yelp.com/biz/townhouse-bar-and-grill-emeryville

この店は、バークレーから車で15−20分くらい行ったエメリービルというところにあります。エメリービルは車でいくとサンフランシスコとバークレーのちょうど中間くらいというところでしょうか。こじんまりとしてますが、きれいなお店もそこそこありますし、IKEAやHome depotなどもあるので、まあまあお世話になる場所だと思います。

この店は、ぱっと見た目本当においしい食事を出すのかとても不安になる店です。古びた家みたいな感じの外観です。(わざとだと思いますが)。勇気をもって中に入るととてもきれいで、雰囲気もとてもあります。ランチでいけば、春以降なら、外の席もあるので、外での食事も楽しめます。

ここのグリルはとてもおいしいです。フライも脂っこくないし、味もグリルにしてはよくありがちな「ほら焼いた、どうだ!」という感じではなく、丁寧な味付けです。バーガーも(アペタイザーのミニバーガーをいただいただけですが、だいぶおいしいです。)、サラダもデザート(クリームブリュレしかたべたことがないですが)もおいしいですし、なんにしても(私の数少ない経験の中ではありますが)はずれはないです。Barでもあるのでカクテルもおいしいそうです。エメリービルの住人のアメリカ人も一押しでした。私もとても満足できる味と量でした。

ここの料理はEntree$20前後と必ずしも安くはないですが、かといって高すぎて絶対手がでない、という値段でもないですし、機会があればこれからも行きたいというレストランです。
posted by は at 12:53| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 食べてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月22日

Public Health 200D - Putting theory into Practice

2年の春学期(ほとんどの人にとっての最終学期には)、バークレーのPublic Healthの修士の学生は、200Dという授業をとることが義務付けられています。この200Dという授業はいわば総合演習みたいな形で、グループを組んでプロジェクトを行うというものです。

この授業が他のPublic Healthの授業と決定的に違うところは、専攻にかかわらずグループがあてがわれるというところに尽きます。School of Public Healthには、さまざまな専攻があり、私がいるのは医療経営・政策専攻ですが、このほかにも、感染症専攻だとか、栄養学専攻であるとか、医療統計専攻であるとか、公衆環境衛生だとか、地域医療専攻であるとか、疫学専攻であったり、予防医療であったり、はてまたお医者さんのためのコースであったりと、Public Health(公衆衛生)という広い概念から考えられるように違った志向を持った人が集まっています。多くの場合、自分の専攻にあった授業をとるため、他の選考の人と授業をとることは多くはないのですが、この授業に関しては、専攻にかかわらず、グループを組むことになります。

私のグループは、栄養学専攻の人、医者の人、疫学医療統計専攻の人2人とわたしという5人でオークランドの豊かとはいえないエリアにおいて、どのように野菜・果物などの”フレッシュフード”を広めていくありかたについての分析というプロジェクトを行いました。

Public Healthの人のいいところは、バックグラウンドや専門性が異なっていても、基本的に社会や地域をよくしようという志がつよいこと、そして、専門性が異なるがゆえに、みなが「へー」と思うことがとても多いということです。たとえば、私達のグループの場合、医者の人は、当然のことながらフレッシュフードが欠如することによる疾患や医療全般に関して圧倒的に詳しく、栄養学の人は、どのように他の地域でフレッシュフードを(無償・有償)で提供しているかなどについて詳しかったり、また、私がビジネススクールでやっていることの一部は、(たとえばどうやって持続的に資金が回るようにするかとか、どのように対象者を絞り、その人たちに有効に情報を伝え、よりフレッシュフードに接する機会を増やすか)といったところは、Public Healthの領域であったりなどなど、各人みなが専門性を発揮しながら、地域をよくするという意味合いで協調して補完しながら、仕事をしていけたところがよかったです。これからも違った道にみな進むので、いろいろまた話が聞けたらなあと思います。ビジネススクールとSchool of Public Healthは違った人の集まりで違った経験ができる場だと思います。ビジネススクールに行くだけでは出会えない人たちに出会えるのがDual Degreeのいいところです。

もうひとつこの授業でよかったところは、オークランドのそういった地域にチームメンバーが足を運び自分達の目で状況をみていろいろなことを感じたり、そういったサービスをしている人のところにインタビューをしに行ったところだと思います。正直、このエリアは、隣の市バークレーに住んでいても、行く必要がなければいかなくていいエリアです。でもそういったところで何が起こっていているのかを知ってアメリカ社会の一面を実感することは、大切なことなのかもしれないと思っています。現場を見ずして、状況は良くできないと思うので。
posted by は at 01:54| サンフランシスコ ☀| Comment(4) | 授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月20日

卒業しないのに卒業式

この週末は卒業式でした。

先週はじめくらいから、テストや提出物などと並行して、卒業イベントが目白押しという感じでした。パーティーやら、BBQやら飲み会やら毎日続き、土曜日はSchool of Public Healthの卒業式(とBusinessとPublic HealthのDual Degreeの人パーティー)、日曜日は、Haas school of Businessの卒業式と、2つの卒業式に出席してきました。

さすがにこちらで2年勉強したとはいえ、私のプログラムは2年半なので、本当の卒業は12月。これから、夏のインターンそして秋学期もあるにもかかわらず、秋には卒業式がないという理由で、一足早く(半年前の)春の卒業式に参加することになるわけです。

最初は実感がわかないなあーと正直あまり乗り気でもなかったのですが、途中から、クラスメートが卒業していくという事実をだんだん理解してきました。

やはりさびしいものです。学校という箱は箱なだけで、そこには先生、クラスメートをはじめとする人がいてはじめて成り立つものだと思います。240人のクラスメートのほとんどは卒業していきます。僕らの同期のMBA/MPHの10人のうちの4人は最後のセメスターをExchange Studentとして海外ですごします。なので、残るのは6人だけということで、まあさびしい限りなわけです。

私はクラスメートと話し合ったり、クラスメートを観察することを通じて多くのことを教えてもらってきたと思います。自分がどれだけ多くのことを与えられたかはわからないですが、、、(自分の物の見方なり考え方なりは、彼らの考えられる(想像できる)トーンで話す努力はしてきたつもりではありますが、こればっかりはわからないものです)。まあそういった仲間達が違う世界に行ってしまうというのは少しさびしいものがあります。

これから卒業した後に、とてつもなく大物になる人もいれば、まあいい意味で普通にやってくひともいると思います。アメリカに住む人もいれば、他の国に行く(かえる)人もいると思います。それらいずれにせよ、そんな物質的なことは全く重要なことではなく、卒業した後、今まで仲良くさせてもらってきたクラスメート達が、どんなことを経験してどんなことをその経験から感じたかということをまたいろいろ聞いたり話したりする機会が多くあればなあと思います。このご時世、Facebookとかもあるので、だいぶコンタクトをとることは容易になってきたと思います。遠く離れていてもそうでなくても、忙しくてもそうでなくても、うまくいっているときもそうでないときも、仲間としての意識を持ち続けることが大切なのかなあと思うわけです。

ネットワークとかいったチープな聞こえのものではなく、人と人とのあたたかい「つながり」を大切にして、一生の財産にしていければ幸せだなあと思います。
posted by は at 02:44| サンフランシスコ ☁| Comment(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月07日

サンタバーバラ

サンタバーバラ(Santa Barbara)は風光明媚なところで、正直私がみたいろいろなアメリカの街の中で、個人的にもっとも好きな街のひとつに挙げられると思います。お日様があって、海があり、砂浜があり、統一感のある(スペイン風とでもいうのでしょうか)街があり、その中に気の利いたお店があり、そして山や丘(ワイナリーなども)があります。大きいリゾートとかはないがない分、街の景観がきれいに保たれているなあと私は個人的に思っています。

こじんまりとしているので、大都市好きな人には、小都市に感じてしまうかもしれませんが。西海岸に旅行される方(特にLAなどに行かれるかたであれば、車でも、アムトラックでもいけるので、本当にいいところだと思います。私はまたいきたいなあと思っています。
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昨日くらいから、こちらのニュースではサンタバーバラの山火事のニュースをやっています(こちらの5日に発生、1,200世帯が避難、現在消火活動中とのことです。)。

サンタバーバラでは去年も大きい山火事がありました。たしかそれは非常事態宣言がでて、日本でもニュースになっていたような気がします(違ったらごめんなさい)。カリフォルニアは雨が降らないのはいいのですが、本当に山火事が多いのです・・・家などの被害が直接出るケースばかりではないですが、今回のサンタバーバラのケースも家が焼けてしまったりしては一大事。家などの被害が無く無事であってほしいものです。

追記
5/8
サンタバーバラの山火事、だいぶひどくなってきてしまいました。30,000人避難で家もいくつか燃えてしまったということで、本当に心配です。少しでも早く鎮火するといいなと心より思います。

こちらでは8日現在、新型インフルエンザのニュースはほとんどなく、夕方のニュースは、この山火事一色でした・・・。本当にはやく収まってくれるといいのですが。消防士さんも大変でしょうし。続きを読む
posted by は at 09:08| サンフランシスコ ☁| Comment(1) | 行ってみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月05日

これは書かねば

明日提出のレポート(2つ)がまだ終わってないのですが、これはポストせねばと思ったので。

http://www.chikawatanabe.com/blog/2009/04/future_of_japan.html



機会があって上記の渡辺千賀さんという方が書かれているブログを読んだのですが(この人のことを存じ上げているわけでは一切ないです。たまたま似たようなところに住んでいるため、名前をお聞きする機会はありましたが)、一言とてもがっかりしてしまいました。誰しもそうだと思いますが、私はあまり人のことを批判したりするのは好きではないです。ただ今回こればかりはどうしても思うところがあって、ポストしています。

私は、いろいろな機会があって、現在こちらに住んでいます。でも、当然のことながら、これは自分の力で成し遂げたというよりは、家族、友人、そして社会周囲の環境のおかげでたまたまここにいると思っています。いろいろな分岐点がありました。いろいろな人がいろいろなところで支えてくれて、結果としていろいろなリスクをとることができて、ここに来ることができて、そしてここで勉強や仕事をすることができています。いろいろな苦労はところどころであったかもしれませんが、今生きていて、ここで勉強や仕事をさせてもらっている時点で十二分に幸せだと思うわけです。「ありがとう」の気持ちです。

私は自分の国がとても好きです。責任感のある人々、相手の立場を考え、尊重したふるまい、じっくり考えて物を話す話し方、格差が出てきたとはいえ、それでも世界の中では格差もない部類だと思いますし、少なくとも格差社会はよくないんじゃないかという風潮がしっかりあると思います。サービスレベルは私がいった国の中では世界一だと思います。すごいですよ、日本のサービス。へんな「自己責任」の度合いが少なく、とてもストレスレスです。

当然いろいろな考え方があって、どれがいいとか悪いとかはないと思うのですが、少なくとも私個人は、私が感謝していて、好きで、友達や家族が多くすんでいる日本やその社会に対して、「日本は立ち直れないから海外にいってそのまま残ろう」という文面や考え方をみるのはとても、悲しい感じがしたのです。

日本がいい状況かよくない状況か、といわれたらよくないと思うかもしれません。でも、相対的にどうかといわれたら、その比較は簡単ではないでしょう。たとえば、日本には、人としてのマナーや魅力を持った、責任感の強い人が多いと思います。さらに、住みやすさの基準は人によってまったく違うでしょうし、将来の見通しなんてこれからの施策や前提しだいでいろいろ変わるでしょう。たとえば、アメリカの政治がいいかどうかですら大いなる疑問なわけです。オバマのプレゼンテーションは格好いいですが、医療政策ひとつとって言えば、保険を持っていなく病院にかからない人(ERに駆け込む)がこんなに多い国がモデルとも思えないですし。要は、どこの国もいい面もあれば、問題も多く持っているわけです。

そんなよくない中でいろいろな形で、みんながんばっているというのが現況だと思います。僕の友達のパキスタン人は、卒業したら国に帰ります。彼は真剣に、自分が生まれ育った国や社会をよくしたいと思っています。パキスタンの状況が日本よりよいか悪いかをコメントするつもりはないです。ただ、その姿勢から感じ取るものは大きいですし、そういう人をみて、少なくとも自分は自分だけ恩恵を楽して生きていけばいいやとは決して思えないのです。

さらに、著者の書いている「成功」とか「幸せ」の軸にも、残念ながらコメントせざるを得ません。成功体験は、その人が目標を定めて、成功だと思うことでできるものなので、それは「お金」であるとは決していえないし、中国やシリコンバレーにいった(いた)からできることではないと思わざるを得ないのです。要は目標の設定の仕方であったり、価値観であったりなわけで。それをどう設定するかが重要なわけで。正直お金だけが軸だったら、税金があんなに高い北欧は不幸せですか?と聞きたいですし、一人あたりGDPとかも、幸せを説明しないでしょう。文化やそこに住んでいる人など、お金や単純な計数では説明できない要素が世の中には多いんじゃないかなあって僭越ながら思うのです。

確かに運がよくて他の国(アメリカも含めて)に住む機会があれば、その国なりのよさがあって違う経験ができると思います。ここにしかないものは多いです。住んで感じること、わかることも多いと思いかもしれません。英語はしゃべれたら、しゃべれないよりいいかもしれません。だからといってそれがすべて素晴らしく、日本に残ることがそうではないかというと、そこは大きな疑問です。幸いにして機会を得て他の国にいくチャンスがあったとしても、どこの国にいても、がんばったり感受性を高めたりしなければ、のうのうと暮らしただけです。キャリアの見た目の響きは美しく聞こえるかもしれませんが、そんなメッキはすぐはげます。2年であれ、それ以上であれ、ほかの事ができる数年間を失っているともいえます。この2年間一生懸命別のことに日本で打ち込んでいたら、違った人生だったでしょう。どちらがいいかなんてわからないです。ただわかるのは良きにせよ悪しきにせよ違う人生になるということだけです。要は、どこにいても精一杯人間としての力を高め、いろいろなことに挑戦したり、いろいろなことを感じたりするなかで楽しんだり幸せを実感できたりすることは多くできるんじゃないかなあと思うということです。

「人は人、わたしはわたし」というタイトルが物語っているように、いろいろな考え方があってもちろんいいと思います。この方は、シリコンバレーで活躍されている方とお伺いしました。きっと数々の素晴らしい経験をなさってきているのだと思います。ただ、私は学校を卒業したら、微力ではあるもののほんの少しでも、お世話になった社会に自分の力をできる限り活かして貢献できたらいいなあって思っています。自分ひとりで生きてきたわけじゃないので。それが少しでも実感できたら、どんなお金を稼いで、私はすごいとアピールすることよりも、ずっと成功だと思いますし、生きてきて幸せだと思うんじゃないかなあと思います。少なくともわたしにとってはそういう生き方のほうが幸せです。きれいごとに聞こえるかもしれません。でも、そう思うのです。
posted by は at 05:54| サンフランシスコ ☁| Comment(2) | 考えてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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