2009年02月11日

友達について書いてみる(5)

私達の代(2009年12月卒業)のMBA/MPHプログラムには10人のクラスメートがいるのですが、そのうちの一人Bを紹介したいと思います。

Bはとてもユニークなバックグラウンドを持っています。彼は、あるスポーツのプロ選手として海外を渡り歩いており、アメリカ代表選手でもあったというスポーツパーソンです。そのスポーツの去年オリンピックの決勝は、アメリカとある国で争われたのですが、彼はその相手の国のプロリーグにいたこともあり、大体みんな敵も味方も大体よく一緒にプレイしたか、トレーニングしたか、少なくとも知っているといっていて、おおさすがだなあ、と思ったこともありました。

その後、彼は、コンサルティングファームにいき(これが、偶然にも自分が働いていたことがあるところ。私は東京オフィスでしたが)、でバークレーにきています。

彼は、起業を目指しています。目指しているというか実際に起業しつつあるというのが正しいと思います。彼のしたいことは、ただの金儲けというよりは、社会的に意義のある事業だと思うので、上手くいってほしいと心から思っています。

私が彼について書こうと思ったのは、別に彼が、アメリカ代表だからすごいとか、一緒のグループのコンサルティング会社で働いてたからとか、起業しようとしているからでもないです。



私が彼のすごいと思うところは、いい意味での「オーラが」あるところです。「信頼感、安心感」とでもいいましょうか。といってもまじめ一本というわけではなく、面白いところもあるのですが、なんか問題があってもどっしり構えて、この人は問題をうまく乗り越えていけて、結果周りの人にいい影響を与えることができるだろうなあと、いう雰囲気が感じられるのです。なんていうか、思い上がっているとか、頑固だという要素は一切なく、周りの人と協力しながら、自分の意見をしっかりもって、うまく影響を与えあって、物事を前に進めていくという感じでしょうか。

色々な場を仕切ったりする場を見たりする機会に加え、色々なことを一緒に進めていったりする機会や、二人で昼ご飯を食べたりして、話をじっくりする機会がたまにあるのですが、話の中身はもちろんのこと、話の聞き方(共感の仕方)、広げ方、そして考え方のベースに基づく一貫性とかコミュニケーションのとり方とか、日々刺激を受けることが多いです。

個人的な考え方ですが、リーダーシップというのは、学校で習ったからといって身につくものでも、偉い人の話をちょっときいたから身につくというものでもないと思います。むしろ色々なタイプの人を「近い」距離でみて、「自分のフィルター」に通して(時にはフィルターを広げて)、これは自分的にあり、無しという眼を養っていく経験をすることを通じて一歩一歩培われていくものだと思います。

ビジネススクールのいいところは、Bのような特徴をもった「リーダーの卵」の人たちから刺激を与えてもらい、違った刺激を与えることで、色々なことを感じることができることかなあと思うのです。
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2008年04月28日

友達について書いてみる(4)

友達がイギリスからきたりしてて、この10日くらいはなんだか分からないまま、どたばたすごしてました。風邪も軽く引きましたがようやく回復気味といったところです。この10日間のことは、またいずれ書こうと思います。

今日は、メキシコ人のEにディナーに呼ばれて行って来ました。Eは、チームプロジェクトをやったりしているクラスメート。とても頭がよく感心することが多い。人としてもいい人オーラが出ているところがとてもよいです。また彼は夏の課外授業をエジプトで3週間したあと、夏休みのインターンをインドでするかもしれない、というひそかに熱い面ももっています。まだ決めていないといってましたが、どこへいっても活躍できるでしょう。

彼と彼の彼女にEnchiladaをはじめとするメキシコ料理をご馳走になりました。本当にうまいですよ、メキシコ料理は。こちらにきて、本当にメキシコ料理にはまりつつあるのですが、やっぱり家で手作りを食べると、外食で食べるものとは違うのがとても面白いです。バークレーで寿司といっても、こりゃ寿司じゃないだろうという店があるのと同様に、メキシコ料理もAuthenticなものとは限らないみたいで、自家製Enchiladaを食べた後、これは本場を食べなければと思った次第。卒業までには是非メキシコシティーにいってみたいものです。

あまりよく知らなかったのですが、メキシコでも日本のマンガはかなり驚異的に普及しているらしく、キャプテン翼、ドラゴンボール、そしてお約束のポケモンなどなど、びっくりするぐらいよく知っててびびりました。

彼と彼の彼女は、アジアンフード(日本、韓国、中華、タイ、ベトナムなどなど)がかなり好きらしいことも判明。今度は日本食を作って招待しようかと思っています。

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2008年04月06日

友達について書いてみる(3)

今日は、パキスタン人のAについて書いてみようと思います。Aはイスラム教徒のパキスタン人です。Aは奨学金をもらってパキスタンから来ているので、まさに国を代表して来ていることになります。

彼は、とても、人として魅力的だと思います。人の話をよく聞けるし、あたたかい心根をもっているし、人の気持ちが読めるタイプ。人として話も面白いし、たまにいそうな「明日よければあさって以降はどうでもいい」みたいな価値観でもないし、冗談もわかる。相手がだれであろうと、どんな立場の人であろうと、同じように相手を受け入れることができる点も素晴らしいと思います。

お酒が宗教上飲めないにもかかわらず、他の人に会うためにバーに来てコーラ片手に他の学生と話をしたり。たまにサッカーをしにも来るし。いい人。とても社交的です。

彼はイスラム教徒があまりよい目で見られないことを、少し悩んでいました。そしてそれをLeadership Communicationの時にも、熱くプレゼンテーションしていました。

彼を見ていると、結局「人」なんだなあと、つくづく思います。文化とかが人に及ぼす影響というのは当然あるだろうけど、日本人がみんな同一ではないのと同じように、どの国から、地域から来ている人にも、どんな宗教のバックグラウンドを持っている人であっても、その人それぞれの経験であったり、環境であったりから人の魅力がでてくるわけで、人ひとりひとりを、バイアスなしで見ることの大切さを痛感するわけです。こういった経験は、日本にいるとなかなかできない経験かなあと思います。

彼は秋学期、学校の交換留学制度を使って東海岸の学校に行くのですが、またそこで色々なことを感じてくるだろうなあと。そして、秋に東海岸でか、来春にここカリフォルニアでか、また会って、いろいろなことを東海岸で吸収した彼の話を聞けるのがとても楽しみです。
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2008年03月02日

友達について書いてみる(2)

同じクラスだったスペイン人のSについて。

Sはとても面白く、かつ考えに芯があり、こころのあたたかいとてもしっかりしたいい人です。
彼は、化粧品などのマーケティングをした後に起業をしてその後にうちの学校にきたというバックグラウンドをもっています。今後も起業家としてやっていきたいそうです。

彼は日本好きな人だと思います。彼は日本の幅広い話題にくらいついてきます。葛飾北斎から大江健三郎、そしてクレヨンしんちゃんまで、どんな話題でも僕より詳しく、びっくりするくらいくらいついてきます。感心するばかり。彼と話をすると僕がスペインについてあまりに知らなくて申し訳ないと思ってしまうのです。彼は春休みに私たち日本人学生が企画しているJapan Tripに参加するので、それを楽しみにしているといってくれていて、うれしいかぎりです。

彼は、日本人のことを、フラメンコとかサグラダファミリアとか、はたまたスペイン料理について、ただそれを楽しむだけではなくて、そういったものの文化的背景とかを知ろうとするから「文化の深み」を知ろうとするんじゃないかといっていて、ああそうなのかと思いました。確かにそういったところって、相手に対して大切だなあと思います。確かに寿司はうまいと言ってくれるだけの人より、京都の寺や日本モダンアートとかに興味を持っている人の方が「日本に対しての興味が強そうだなあ」と思うだろうし、その人により日本を知ってもらいたいなと思うだろうなと。自分にはたいしてできていないけど、相手の国や文化の深みを理解しようとする姿勢は、周りの人や背景を知っていく上で改めて大切だと教えてもらいました。

そうかと思いきや、彼はクラスを盛り上げさせたら、天下一品で、幅広いねたで笑いをとりまくってました。そのバランスがとても魅力的なところです。

彼には将来活躍してほしいなと。活躍したあとでも彼は、きっとそれにおごらず、ユーモアをもったひとりの人間としていい影響を周りに与えてくれると思います。


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2008年02月09日

友達について書いてみる(1)

友達について書いてみようと思います。

アメリカ人のEは、大学を卒業したあと、戦略コンサルティングをしていたけれど、どうも自分がしたいことと違うと思ったらしく、学校の先生になったというバックグラウンドを持っています。彼は、教育をよくしたいという高い志を持っていて、とても尊敬できる人です。頭がいいのはもちろんのこと、学校の先生だったという背景からかとても人に気が利くかなと。いい先生だったんだろうと思います。そして熱きラガーマンでもあります。

彼とは、1年の秋に同じスタディグループ(学校から指定されて、課題とかを一緒にやるグループ)だったのですが、グループがうまくいっているときは、仕切りたい人に仕切らせて、本当にうまくいかなくなりそうな直前で、前に出で、(それまでじっくり考えていたのか)ぽんぽんと問題を解決していくタイプだと思いました。しかも人の話をとてもよく聞き、しっかり解釈できて、意図を汲み取って、案をよりよくしていくことができるところも大人だなあ(実年齢はたいして変わらないんだけど)と思いました。

彼と昼ごはんを食べながら、日本人である私が、チームで今まで以上によく貢献するためにはどうすればいいかという話をしたことがあります。そうしたら、「いつも最初からアイデアあるんでしょ。もっと仕切ってみたら、最初から。そうすればもっと自分の考えをうまくチームでのタスクに活かせる」といわれました。

アメリカ人とかが多い中で最初から仕切るのは難しいけど、たしかにそうだなと思い、少しは実践してみるようにしています。土台がないところで話をするほうが、自分の考え方とかをよりフルに利いてもらえるし、よりいかせる。そしてそれを土台によりよくしてくれるので、自分が次、どう展開すればいいかの参考になる。シンプルなアドバイスでしたが、とても有用でありがたいなあと思いました。

彼がチームにいると、物事が効率的に、かつみんなで納得して進むような気がします。リーダーシップってよく分からないですが、こういう人にリーダーになってもらいたいなあと思います。

posted by は at 00:55| サンフランシスコ ☁| Comment(0) | 友達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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