今月は、一時帰国を予定していて、とても楽しみにしています。といっても、3泊のみ&関西のみ、という予定ではあるのですが。関西は、昨年の夏に帰ったときにはたったの3時間しかよらなかったので、関西に戻ることはとても楽しみなのです。
今日は、クラスメートにもらった、一冊の本を紹介したいと思います。
私はとても建築に興味があります。もちろん見ていて気分がいいとかそういったこともありますし、芸術でありながら、「作品を人間が使うことを求められる」「持続性が求められる」「作品自身でコントロールできないもの(周囲環境など)との関係性が求められる」など、とても難しいものだと思いますし、とても「深い」ものだと思うわけです。だから建築家の人はすごいなあと常々思うわけです。
私も、そして本をくれたクラスメートの彼も、建築を仕事にしているわけではないですが、お互い建築に興味があって、たまにそういった話をするのですが、彼が「この本は是非読んだ方がいい」と教えてくれた本です。読んでみて、とても共感し、いい発見があったなあ、この本はきっと長い間繰り返し読むだろうなあと思った一冊です。
私がこの本をお薦めしたいと思った理由は別に「建築」を薦めたいからというわけではありません。この本は、建築に関する101の「格言」「メッセージ」「方法」や「考え方」などを記したテーマがあり、それぞれのテーマについて文章とビジュアルがついているといったものですが、この本の101のテーマは、あきらかに「建築以外の世界」(たとえば、ビジネスの世界であれ、日常生活のあり方であれ)応用可能でとてもとても(少なくとも私には)共感でき、有用転用できるものだと思ったのです。たとえば、"No design system is or should be perfect"とか、"Beauty is due more to harmonious relationships among the elements of a composition than to the elements themselves"などといったテーマ、そしてそれらのテーマについている文章の中身は正直、どんな世界にも当てはまるんじゃないかと。
テーマの中には、そんなの当たり前だよって感じかねないことも多くあるかもしれません。でも、私の自戒もこめてですが、この「当たり前」を常に意識し続けたり、実践するのがなかなか難しいなあと思うわけです。そういったことを常に思い出させてくれたり、新しく気づかせてくれたりする一冊だと思います。
それぞれの101の項目は内容は、幅広く解釈したり、いろいろな世界にあわせようとすればするほど広がりがあってとても「深い」と思いますが、英語自体はシンプルに書かれていますし、ビジュアルもとても多いので、それ読みやすく、読んでいて楽しい本だと思います。そして読みやすいからこそ、心に残りやすいと思います。
そして本のデザイン自身がいいのも、すきなところです。