2010年01月03日

ありがとうございました。

2010年を迎えました。あけましておめでとうございます。去年も無事、大きな病気をすることもなく、過ごすことができました。ありがたいことだと思います。

バークレーの最後の授業を受けて、はや3週間近くになります。アメリカを出国する日もだいぶ近づいてきました。いまだに実感があるようでないですが複雑な気持ちでいっぱいです。

バークレーでいろいろなことを感じたり、学んだりしてきました。あくまで個人的な意見になりますが、そんな中で、私が強く感じたことは、一番の学びは、結局「人間力」だということ。まあ、当たり前といえば当たり前ではあるのですが。

幸いにして、この期間、「すばらしい肩書き」の人に学校、それ以外も含めて本当に多くお会いさせていただきました。どんなに知識が豊富でも、どんなにすごいことに関わっていようとも、どんなにかっこいい会社での経験があろうとも、どんな学歴があろうとも、はたまた、どんなに稼いでいようとも、人間としての魅力にかける人、人間として(私にとって)共感できない割に必要以上に声が大きい人(私もだいぶ偏屈なので、私の問題かもしれませんが)に出会うことで、すこしさびしい思いをしたこともありました。そしてもちろん、その逆も多くありました。学歴がどうであれ、職歴がどうであれ、社会的ステータスがどうであれ、どんな背景をもっていようとも、自分なりに志を持って、こつこつ目標に向っている人は人間として素敵ですし、人間的に魅力がある人には、尊敬できます。そういう人は、口に出す、出さないは別にしてでもいろんなことを考えていると感じました。

ビジネススクールでは、「見極める」経験を多くのところでします。たとえば財務データを見てとか、ビジネスプランをみてとか、マーケティング施策を見てとか。そういった経験から勉強できることもとても多いと思いました。でも、やっぱり最終的には一人一人の人間からどういったものを感じ取ることができるかということがとても重要だと思いました。ビジネスにしても人がするわけですから。当然「尊敬・共感できる人、そうでない人」というのは自分なりのレンズですから、正しいとか正しくないは一切ないでしょう(とくに私はだいぶ変わった人間の部類だと思うので)。いろいろな人と出会い、「人となり」を自分の眼で見て、自分なりに感じ取る経験が多くできたこと、これは本当にすばらしいかったと思います。MBAだけではなくMPHの勉強をしたことで、出会う人の幅が広がったこと、とくに「社会問題」へ向けて、「金儲け」を度外視して、真剣に考えて、工夫して頑張っている人に多く出会い、そういった人からいい刺激を受けたことは決して忘れないと思います。

感受性を高めるということは、大切だと思う反面、とても難しいことだと思います。とりわけ日本人以外の人から感じるためには、その人たちがどういった習慣的背景からものを言っているのか、なぜそういった意思決定アプローチをとるのか、そういった表現のしかたをするのかなどを、理解する必要があったように感じました。これは、とても勉強になることでした。違う文化で育ち、違う経験をしてきているわけですから、メールで打つような「文字」にすれば一見同じものでも、その意味合いが違うことが多くあり、相手の眼を見て腹をわって口を開いて深い話をすることを通じて人となりを感じ取ることを繰り返すということは、とてもいい勉強、経験になった気がします。

それに繋がってくる話かもしれませんが、日本を離れて(アメリカ・デンマークで学んだり働いたりした中で)、日本人とは、あるいは日本で育ってきたことの意味合いについて考え、学ぶことも多くありました。どの文化にもそれぞれ素晴しいものがある中で、日本にも本当にいい意味で長く深い歴史、そしてそういった歴史的な背景に基づく文化・価値観その他、世界に誇れる独特でかつ、すばらしいものがあると強く感じることが多くありました。文化的な背景が物事に与える影響は、思っている以上にはるか大きいと思いました。日本人として日本文化の中で育っているからこそ、良くも悪くも、こう行動する、こう考えるということ、もしそういったものがあるならば、そういったものを大切にして、こちらで学んだことを活かしながら、「温故知新」ではないですが、すこしでも違う世界のものを理解し、良いように取り入れていくことができればなあと思います。現段階でのグローバライゼーションはひとつのツール、枠組み、ルールが世界に広がる段階ことが中心かもしれないですが、長い眼で見れば、それぞれの固有の文化、思想、価値観の特徴、繊細な差異というものが、グローバライゼーションのツール(たとえばITとかもそうでしょうが)を活かして、いい意味で飛躍することがもっと多くなってくるといいなあと思ったりしています。そして、そのためには自分たち自身について、そしてそれ以外の世界について、自分の眼で見て、耳で、心で聞き、考えることがとても大切だと思いました。ビジネスにおいても同じことなのかもしれないと(僭越ではありますが)感じたりしました。

"The dream of yesterday is the hope of today and the reality of tomorrow"という諺はとても素敵なものだと思います。自分が頑張ることは大河における一滴、あるいはそれよりきっと小さいものかもしれません。そうであっても、自分にできる範囲で、自分の勉強してきたことに自分のこれまでのプロフェッショナルとしての経験を掛け合わせて、諺のように少しでもよい社会になることに貢献できればいいなあと思っています。

私はありがたいことに、そして幸運なことに、海外で勉強する機会を持つことができました。そしてさまざま経験をバークレーでさせてもらいました。たまたま私はここにいますが、その裏にはいろいろな人の多くの協力、サポートがあったわけです。言葉じりで「感謝」とかいうのよりも、はるかに深いレベルでありがたく思いますし、少しでも恩返しができたらなあと(偉そうではあるのですが)思ったりしています。

自分の眼で見て、心で感じて、時代に惑わされずに、自分の信じるものを大切に一歩一歩、地に足をつけて進んでいけたらなあと思います。卒業後、たくさん苦労もあるでしょうが、日々の生活にありがとうの気持ちを持って、少しでも頑張っていこうと思います。

メールを時におりくれたり、日本に一時帰国したときに遊んでくれたり、わざわざカリフォルニアまできてくれた友達の皆さん(どれも、本当に本当に本当にうれしいものです)、ありがとうの気持ちでいっぱいです。テストと重なって結婚式にいけなかったりした友達も何人かいて、申し訳なかったなあと思ったりしています。
そして家族のサポート。異国の地である意味にいる私たちにとって、いつでも本当にありがたかったです。

そして、読者の皆様。大して面白くもない、たいがい文字ばかりの文章(しかも文章もぜんぜん巧くない)をわざわざよんでくださってありがとうございました。コメントまでくださってとてもうれしかったです。PCの文字でうまく伝えることはとても難しいと思うことが多く、うまく自分が経験してきたこと、感じ取ったことを「文字」という媒体で伝えることができたかは自信がありません。でもなんらかのお役に立てていれば幸いです。

アプリカントの皆さんには、このブログが何らかの助けになっていれば幸いです。私のように偏屈な変わった人もいますが、UC Berkeleyは、Haasにせよ、School of Public Healthにせよ、もちろんその組み合わせであるMBA/MPHプログラムにせよ、自分の努力しだいで、とてもいい刺激のある、いい経験のできる場所だと思います。そして、いろいろなことを考えたり、感じ取れたり、前に進むエネルギーを養ったりできるところだと感じました。いい学校だと思いました。そういった一端を私の拙い文章から感じ取っていただければ幸甚です。

ありがとうございました。
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2009年12月31日

ノート

12月の半ばで最後の授業も終わり、いよいよ、卒業、そして帰国が近づいてきました。家にあったものもだいぶ引き払い、今の家を去るのが少し寂しい気持ちと、新しい環境を迎えることが楽しみな気持ちと交錯する感じがしています。

授業が終わったことで、引越しの準備等はありつつも、だいぶまとまった時間が取れるようになってきました。当然、残りのバークレーでの日々は短いから、ここにもう一度いきたいとか、あそこでもう一度ご飯を食べようとか、そういうことを話をしたり、この人にもう一度会っておこうとか、そういったことで時間の多くは過ぎ去ってしまうのですが、それと同時に、この時期になってできるようになったことがあります。

それは、「ノート」を読むこと、そしてそれを反芻です。授業のノートも確かにすこしはそうなのですが、それとは別に、クラス、インターン、飲み会、人と話をした後、ものを見た後、その他いろいろな局面で感じたことを書きなぐったノートがあって、それを読み直し、自分なりの物事のとらえ方や将来やりたいことについての考えを再度まとめたり、という時間にあてています。こういったことは、(少なくとも私は)何かに追われていると絶対できないし、とても学びっぱなし、感じっぱなしにならないという意味でとても大切なことに思います。そんなの当たり前のことだとか思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私にとっては、「じっくり考える」この時間がとても貴重な時間だと思っています。

これは、私の大学のときの後輩(プロフェッショナルとしての面白い経験があって、人柄もよく、頭もよく、しっかりとした考えをもっているので、いつも色々学ばせてもらっているのですが)がほぼ同じ時期にMBAにいっていて、彼がノートの反芻を実践していると聞いて、とてもいいなあと思ったことだったのです。

バークレーにきて、色々な受けたことのない刺激に触れることができて、そして、そういった刺激について、ゆっくり考えることができる時間があることに感謝しないとなあと思ったりしています。実際、個人としてどういったことをバークレーで学んだか、感じたかについては、また別でポストしてみようと思います。

皆様、よいお年をお迎えください。
posted by は at 02:11| サンフランシスコ ☁| Comment(0) | 考えてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月07日

自然体

大変ご無沙汰してしまいました。

何人かの友達に、「ブログ止めたのか」とか、「忙しすぎてアップデートする時間がないのか、大丈夫か」と連絡をもらったりしたのですが(ありがとう。)、おかげさまで元気にしています。ただただ、アップデートをさぼっていただけです。申し訳なかったです。

デンマークで3ヶ月インターンをして、バークレーに戻ってきました。
デンマークでのことについては、またじっくり、別の機会に書こうと思っています。とてもよかったです。幸せでした。一人のプロフェッショナルとしても、素晴らしい経験でした。

残るところ一学期となりました。
私は、バークレーに来る前に「こんなことをしたい」、「あんなことをしたい」と思ってきました。それに加えて、自分自身ここでしっかりやっていけるんだ、周囲にプラスの影響を与えられるんだ、ということを確認もしたかったですし、自分自身でお金を払ってきている以上、それに見合った、将来に生きる経験をしたいと思っていました。

そういった意味で一生懸命やってきましたし、結果としてありがたいことに、ヘルスケアにおいても、ビジネスにおいても、そしてその他のさまざまなことについても多くのことに触れさせてもらったり、刺激をうけたり、学んだり、挑戦したりする機会があったと思います。

ただ、当然のことながら、目的に向かいすぎていると、見えなかったり、感じ取れなかったりすることもあるし、自分自身の一面をだしずらくなったりするというのも事実だと思います。とくにそういったことは、自分に余裕がないときは(残念ですが)気づかなかったりするし、人間としての力を高める、ということと相反することもあるんじゃないかなあと思ったりするわけで。

そういったこともあり、今学期は多くを求めず自然体でいきたいと思います。4ヶ月弱しかないですが、この2年間を振り返りながら「咀嚼」して、いろいろなことをゆっくり考えて、自分が一人の人間として卒業後社会にプラスの影響をほんの微力でも与えられるよう、良い積み上げができるような時間が持てればなあと思っています。

バークレー、サンフランシスコでの日々のこと、MBA/MPHプログラムの学生として考えること、学校の雰囲気、授業のことなど、少しずつになるかもしれないですが、またアップデートしていこうと思います。

今日のサンフランシスコはいい天気でした。
どこの街にも、いいところはあると思います。この時期の晴れた日のサンフランシスコは、海と橋(ゴールデンゲートブリッジ、ベイブリッジなど)と青い空がとてもすがすがしい気分にしてくれると思います。
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2009年05月05日

これは書かねば

明日提出のレポート(2つ)がまだ終わってないのですが、これはポストせねばと思ったので。

http://www.chikawatanabe.com/blog/2009/04/future_of_japan.html



機会があって上記の渡辺千賀さんという方が書かれているブログを読んだのですが(この人のことを存じ上げているわけでは一切ないです。たまたま似たようなところに住んでいるため、名前をお聞きする機会はありましたが)、一言とてもがっかりしてしまいました。誰しもそうだと思いますが、私はあまり人のことを批判したりするのは好きではないです。ただ今回こればかりはどうしても思うところがあって、ポストしています。

私は、いろいろな機会があって、現在こちらに住んでいます。でも、当然のことながら、これは自分の力で成し遂げたというよりは、家族、友人、そして社会周囲の環境のおかげでたまたまここにいると思っています。いろいろな分岐点がありました。いろいろな人がいろいろなところで支えてくれて、結果としていろいろなリスクをとることができて、ここに来ることができて、そしてここで勉強や仕事をすることができています。いろいろな苦労はところどころであったかもしれませんが、今生きていて、ここで勉強や仕事をさせてもらっている時点で十二分に幸せだと思うわけです。「ありがとう」の気持ちです。

私は自分の国がとても好きです。責任感のある人々、相手の立場を考え、尊重したふるまい、じっくり考えて物を話す話し方、格差が出てきたとはいえ、それでも世界の中では格差もない部類だと思いますし、少なくとも格差社会はよくないんじゃないかという風潮がしっかりあると思います。サービスレベルは私がいった国の中では世界一だと思います。すごいですよ、日本のサービス。へんな「自己責任」の度合いが少なく、とてもストレスレスです。

当然いろいろな考え方があって、どれがいいとか悪いとかはないと思うのですが、少なくとも私個人は、私が感謝していて、好きで、友達や家族が多くすんでいる日本やその社会に対して、「日本は立ち直れないから海外にいってそのまま残ろう」という文面や考え方をみるのはとても、悲しい感じがしたのです。

日本がいい状況かよくない状況か、といわれたらよくないと思うかもしれません。でも、相対的にどうかといわれたら、その比較は簡単ではないでしょう。たとえば、日本には、人としてのマナーや魅力を持った、責任感の強い人が多いと思います。さらに、住みやすさの基準は人によってまったく違うでしょうし、将来の見通しなんてこれからの施策や前提しだいでいろいろ変わるでしょう。たとえば、アメリカの政治がいいかどうかですら大いなる疑問なわけです。オバマのプレゼンテーションは格好いいですが、医療政策ひとつとって言えば、保険を持っていなく病院にかからない人(ERに駆け込む)がこんなに多い国がモデルとも思えないですし。要は、どこの国もいい面もあれば、問題も多く持っているわけです。

そんなよくない中でいろいろな形で、みんながんばっているというのが現況だと思います。僕の友達のパキスタン人は、卒業したら国に帰ります。彼は真剣に、自分が生まれ育った国や社会をよくしたいと思っています。パキスタンの状況が日本よりよいか悪いかをコメントするつもりはないです。ただ、その姿勢から感じ取るものは大きいですし、そういう人をみて、少なくとも自分は自分だけ恩恵を楽して生きていけばいいやとは決して思えないのです。

さらに、著者の書いている「成功」とか「幸せ」の軸にも、残念ながらコメントせざるを得ません。成功体験は、その人が目標を定めて、成功だと思うことでできるものなので、それは「お金」であるとは決していえないし、中国やシリコンバレーにいった(いた)からできることではないと思わざるを得ないのです。要は目標の設定の仕方であったり、価値観であったりなわけで。それをどう設定するかが重要なわけで。正直お金だけが軸だったら、税金があんなに高い北欧は不幸せですか?と聞きたいですし、一人あたりGDPとかも、幸せを説明しないでしょう。文化やそこに住んでいる人など、お金や単純な計数では説明できない要素が世の中には多いんじゃないかなあって僭越ながら思うのです。

確かに運がよくて他の国(アメリカも含めて)に住む機会があれば、その国なりのよさがあって違う経験ができると思います。ここにしかないものは多いです。住んで感じること、わかることも多いと思いかもしれません。英語はしゃべれたら、しゃべれないよりいいかもしれません。だからといってそれがすべて素晴らしく、日本に残ることがそうではないかというと、そこは大きな疑問です。幸いにして機会を得て他の国にいくチャンスがあったとしても、どこの国にいても、がんばったり感受性を高めたりしなければ、のうのうと暮らしただけです。キャリアの見た目の響きは美しく聞こえるかもしれませんが、そんなメッキはすぐはげます。2年であれ、それ以上であれ、ほかの事ができる数年間を失っているともいえます。この2年間一生懸命別のことに日本で打ち込んでいたら、違った人生だったでしょう。どちらがいいかなんてわからないです。ただわかるのは良きにせよ悪しきにせよ違う人生になるということだけです。要は、どこにいても精一杯人間としての力を高め、いろいろなことに挑戦したり、いろいろなことを感じたりするなかで楽しんだり幸せを実感できたりすることは多くできるんじゃないかなあと思うということです。

「人は人、わたしはわたし」というタイトルが物語っているように、いろいろな考え方があってもちろんいいと思います。この方は、シリコンバレーで活躍されている方とお伺いしました。きっと数々の素晴らしい経験をなさってきているのだと思います。ただ、私は学校を卒業したら、微力ではあるもののほんの少しでも、お世話になった社会に自分の力をできる限り活かして貢献できたらいいなあって思っています。自分ひとりで生きてきたわけじゃないので。それが少しでも実感できたら、どんなお金を稼いで、私はすごいとアピールすることよりも、ずっと成功だと思いますし、生きてきて幸せだと思うんじゃないかなあと思います。少なくともわたしにとってはそういう生き方のほうが幸せです。きれいごとに聞こえるかもしれません。でも、そう思うのです。
posted by は at 05:54| サンフランシスコ ☁| Comment(2) | 考えてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月08日

結節点

大変ご無沙汰しておりました。
2月末から、1ヶ月以上もご無沙汰してしまいました。

日本は桜がきれいな時期なんだろうなあと思います。バークレーに来る前に住んでいたところは、家の近くに川があって、その川の桜並木がとてもきれいだったのを思い出します。桜のやわらかい色。

こちらは、昨日まではとてもいい天気でした。こちらのいい天気は本当にいい天気です。春先、そして秋口のバークレーは、毎日のおひさま、光が反射して輝く海、青い空、そして緑、花の色がとてもいいです。どこに住んでいてもいいところもあれば、そうでないところもあると思いますが、この時期のバークレーの景色、気候は、とてもありがたいものだと思います。今日も朝はとても珍しく雨でしたが、午後は晴れてきました。

この1ヶ月の間に、日本にも一時ではありますが、帰ったりしました。いろいろなことがたくさんあったのですが、まあ少しずつ時間を見つけてアップしていきたいなあと思っています。

まず、今日は就職活動とその中で感じたことについて。

正直、今年は、去年より圧倒的に全般的な緊迫感も高く、募集も少なく、結果コンペティティブだった気がしました。とりわけアメリカでのインターンの就職活動は、US Citizenでもなく、Non-Native English Speaker、なかでもとりわけ英語がうまいとは到底いえない私は、正直去年以上に苦戦しました。去年は、アメリカで働いたことがなく、今年はアメリカでの職務経験があった上での就職活動だったのですが、やはりそれでも苦戦しました。就職活動で苦戦するのはつらいです。応募するのには、いろいろと手間がかかります。書類を通って、面接に呼ばれたら呼ばれたで、面接のために予習をするのも、面接の練習をするのも労力がかかります。準備をしても、他の優秀なMBA生と限られた椅子をめぐっての比較になるわけで、なかなか簡単にはいかないわけです。受からないことが続くと、「英語のせいなのか、実力のせいなのか」「もう面倒くさいなあ」「次やってもだめかもなあ」とかと考え、結果、「なにやってもだめなんだなあ」思ってしまったりするものです。きっと実際にはそんなことはなく、積み重ねてきたものは価値があるものだったとしても。

そんな中ではあったのですが、おかげさまで春休み前に就職活動を終えることができました。ありがたいことに、ヨーロッパの会社からインターンの機会を頂くことができ、当地で働くことにしました。とても楽しみにしてます。違った文化の中で、現地の会社で雇われて、給料をもらいながら、自分の信じるものと自分なりの専門性を持って、仕事をして貢献する機会があるということは、自分にとってとてもいい経験だと思いますし、なにより楽しいんじゃないかなあと思います。

このプロセスを通じて感じたことはいくつかあったのですが、最たるものは、自分にとってバークレーは「結節点」であったということです。アメリカのスクールであれば、バークレーだけではなく、他の学校であってもそうなのかもしれませんが、ここにはいろいろな人が住んでいて、いろいろな情報にアクセスしやすいです。たとえば、ヨーロッパでの仕事の募集も(数は多くないですが)ある程度はあるし、その地域の面接などについての慣習や「語られざるルール」などについてのアドバイスをくれるクラスメートもいるし、その地域に住んでいるエキスパートをよく知っている教授もいるし、その土地の言語・文化を学びたければ、そういった授業をとることができる。その土地に行けば、そこを案内してくれたり、紹介してくれたりする人もいる。これは何もヨーロッパだけの話ではなく、アジアにしても、南米にしても、アフリカにしてもしかりの話だと思います。ここは、アメリカであり、南米ではないから、本物の南米はここにはないし、本物のアジアはここにはないです。でも、本物を知っている人が、ここにはいて、本物に触れる機会も努力すれば手に入る機会がある。そんな場所なんだなあと、感じたりしています。

2回の夏休みで日本、アメリカ、そしてヨーロッパの3地域で仕事の機会を頂くことができたのは、この土地柄のおかげ以外の何者でもないと思います。せっかく頂いた機会ですから、採用してくれた人に感謝して、精一杯期待に見合うようにがんばりながら、自分なりに夏のヨーロッパでいろいろなことを感じてこようと思ったりもしています。
posted by は at 09:26| サンフランシスコ ☁| Comment(0) | 考えてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月01日

新年を迎えて

カリフォルニアでも2009年の新年を迎えました。サンフランシスコの花火は、霧が若干でていて、今年はあいにく家からはみえませんでしたが、おかげさまでバークレーやオークランドなどイーストベイの花火を家から少しではありますが、楽しむことができました。こうやって健康で新年を迎えられることに感謝しています。

2009年も、いろいろいい経験をして、実り多い1年にしたいなあと思います。とりわけ、人間としての力(感受性や共感することであるとか、好奇心であるとか、ユーモアであるとかそういった類のものです)がよい刺激をうける1年であるといいなあと思っています。そして、ビジネス的な立場、金、名声などをもっている、もっていないにかかわらず、人にあたたかいものやエネルギー、希望を与えられるそういう人になっていきたいと思うわけです。

今日、普段見ない日本語チャンネル(大晦日ですからねー)でベッキーが言っていた事で(ベッキーはその番組で、面白いこと(冗談とかではなく、内容的に)を結構言っていて、素晴らしいと思いました)。2008年のニュースを振り返ってのベッキーにとっての2009年のキーワードは「思いやり」で、「頭」で考えることも重要だけど、なにより「心」で感じて先に進んでいくことが大切、というようなことをいってました。

2009年であろうが、2010年であろうが、2020年であろうが、2050年であろうが、心とか思いやり、そして人間力の大切さだけは、このめまぐるしく変わる世の中にあっても変わらないと思います。今までのキャリアのなかで、世間から素晴らしいとされている人(たとえば、若くして名の知れた会社で上の役職にいるとか、書いた本の人気があるとか、すごい稼いでいるとか)と幸いにしてでいろいろな方にお会いして、お話をさせていただいたり、一緒に何かをさせていただく機会がありましたが、人間としての魅力は全くその世間の評判や名声と無関係だなあと思うのが正直なところです(人間としてもっと知りたい、面白い、尊敬できるなあと思う人もいれば、全くそう思えない人もいるということです)。そして当たり前ではありますが、世間的に名声が有るわけではなくても人間的に刺激を与えてくれて、エネルギーをくれる人にも(年齢や住んでいる場所、そしてバックグラウンドを問わずして)多くお会いさせていただく機会がありました。

私は、名声か人間力かなら、人間力をとるような社会人生活をおくりたいと強く思います。偉そうな、きれいごとに聞こえるかもしれませんが、そう思います。そして、なりたいというだけではなく、深みのある人のための準備の1年として、留学の1年を活用したいなあ、そういった思いを強くした、年明けでした。

出だしから、生意気な発言に見えるかもしれませんが、学生最後の年の新年ということで心意気を述べさせていただいた次第です。今年も何卒よろしくお願いいたします。
posted by は at 19:24| サンフランシスコ ☁| Comment(0) | 考えてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月30日

アメリカでのインターンで学んだこと

大変ご無沙汰しておりました。

正直この1−2ヶ月は、テストレポートなどに追われて、なんだかわけが分からないうちに終わってしまいました。やはり若干今期のスケジュールでは、無理があったんだなあと・・・。正直、この間は、ほぼ休みなく勉強&仕事をした感じがあります。毎日テストかレポート提出があり、のような感じでした。単位は程よくがいいですね。今学期は必要以上にとりすぎました。

でも、その生活もついに先週で一区切りつき、ようやく冬休みとなりました。インターンも終わりました。日々24時間、殆ど自由に自分達のことに使えることを本当にありがたく感謝する日々です。
早速ヨセミテにいってきました。今年に入って3度目ですが、1度目が春、2度目が秋だったので、雪のあった今回はまた違った風情でした。それについては、また別に書きたいと思います。

この秋学期の忙しい生活をさらに忙しくしたのは、そう、なんといってもインターンだと思います。MBAの学生は、Curricular Practical Trainingということで、学んだことを生かしたインターンを週20時間まですることが可能です。11月のはじめまでは週20時間、後半のテストシーズンも週12時間働いていました。
ヘルスシステム(医療機関を複数もっている組織とでもいいましょうか)の収益性であったり患者サービスをよくするプロジェクト達を取り仕切る部署に雇ってもらいそこで仕事をしていました。
いわゆる完全なこちらの医療機関だったので、日本とある意味まったく違った世界をみてきたことになります。

私のように帰国子女でも無い人間にとって、こちらでパーフェクトな英語を書いたり(これは相当レベルが高い)、有効にミーティングとかで周りを説得させたりするのは正直簡単なことではないです、残念なことですが。

こういった世界でやっていくコツとして、実感したことは・・・

1)自分が他の人よりもできることをフルに生かす。
自分が他の人よりもできないことをカバーして追いつこうとするよりも、自分にしかできないものをしっかり持っていることが評価されると実感しました。

たとえば、日本の医療制度については、仕事で携わっていたこともあり、ある程度の理解があります。当然、日本人など誰一人いないうちのグループでは、日本のシステムは誰よりも知っているわけです。そのアメリカの制度との比較その他についてのプレゼンテーションをしたのですが、それはとても感謝された&派生するこちらでのビジネスに関する質問をたくさんうけたように思います。(お互いに違うものからは学べるわけです)

あと、エクセルのモデリングをVBAを含めてできる人はグループにあまりいなかったこともあり、「Excelのことなら、どんなことでも、彼に聞け」状態になって、結果として、バーターでいろんなことを教えてもらいました。(もともとナイスな人たちなので、普通に色々教えてくれたかもしれませんが、みそっかす扱いを受けずに済んだ気がします)劣っている部分は、学べばいいわけで、学ぶためには、自分しか知らないものを持っていることが重要かなあと。

2)ナイスに。
笑顔で、楽しく。世界各国どこでも通用するルールだと思います。つまらなそうな人には人は寄ってこないし。楽しそうにしていることで色々な人と仲良くなれると思います。そうすると自分の意見も聞いてもらえたりサポートしてもらいやすくなる気がしました。

まあ、あくまで個人の見解ですが。

インターンはとても楽しかったです。いい経験でした。仕事の期間が今月半ばで終了した後も仲良くしてくれたり、クリスマスパーティーによんでくれる同僚がいることはもちろん、異国の地で、どのように医療システムをよくしていっているか、どういったことに気をつけているかなどの事例が見れたこと、そしてその一部に自分も微力ながら携われたことはとてもとてもよかったです。もっと医療制度に対する知識や語学力、経験があったらと思うこともありました。でもそういった気づきもきっと重要なことなのだと思います。
posted by は at 03:01| サンフランシスコ ☁| Comment(0) | 考えてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月09日

アメリカでデンマーク語を習ってみる

今月から金曜日にインターンをしないことにしたので、休みが増えてとてもいい気分です。まあ、インターンのない最初の金曜日は残念ながら、レポートに消えてしまったわけですが・・・

今日も少しデンマーク語について書いてみようかと思ったりしています。なぜデンマーク語をしたいと思ったかについて前回書いたので、今日はどんな感じの授業なのかについて簡単に。

生徒は、15人くらい、LA (UCLA)とビデオ会議でつながっていて、UCLA側は、遠隔で授業を受ける形です。通常はクラス全体が写るように設定していて、先生がホワイトボードに書くときだけ、ホワイトボードにズームするという感じです。ビデオ会議なので、こちらからも、もちろんLAのクラスメートの様子がみえます。週2回で、1回1時間半での授業になっています。

私が何よりも、驚いたのは、その教え方です。とてもよくできている教え方だなあと思います。語学苦手な私でもだいぶ楽しんでいます。
「楽しく、しっかり」とでもいいましょうか。よくできてます。

1)語学は少人数で。
15人は適度な人数だと思います。やっぱり20人とかを超えると、語学を学ぶ上での集中力や緊張感を保つのは難しいかなあと。

2)生の語学のスピードで、かつ文化、文脈をふまえて。
基本的にその国に行ったら、だれもゆっくりしゃべらないので、そのスピードで理解できることは重要(たとえ、そのスピードで話せなくても)。あと、文化とか、これはNGとか、代表的な料理は何とか、たとえばチップはないとか、そういうのを丁寧に教えてくれるのはとてもうれしいし重要だと思うのです。
そうはいっても、当然最初は早すぎると、全然理解できないので、「できる」と思える経験が必要になるわけです。
そういった意味でテキストというかマテリアルがとてもよくできています。いわゆるセクションの会話文は教科書に一切のっておらず、各セクションごとのダイアログ(ムービー)をダウンロードしてPCやipodで見聞きしながら、勉強する感じ。(教科書には構文とか、単語とか、ダイアログの応用とかが載っているのです)

各セクションの会話は基本的にNative Speed。でも中の文章はやや簡単にしてあって、字幕(デンマーク語)が常についているので、どういう音が、どういう意味なのかが分かりやすい。教科書にスクリプトが無い分、理解するために何度もみることになるため、必然的に本文を殆ど覚えてしまい、結果速いスピードのものもなんとなくではあるが理解できるようになった気がするわけです。

3)その国にいってみたいとか、その言葉を学ぶことのモチベーションを常に刺激する。
上にも書いたように、国の話、文化の話とか、おやつとかを持ってきたりとか、見るならこことか、ああ、「デンマーク行きたいなあ」と思わせる感じがとてもいいです。大変なことがあっても、まあ頑張ろうと思えます。

4)ほめ上手
これは先生の特徴もあると思うけど、デンマーク帰国とかでもなく、劣等生の私とかでもよければしっかりほめる。これは先生との信頼関係的にうれしい。

5)視覚に訴える
教科書は、会話のスクリプトが無いかわり、基本構文の応用(たとえば、私はスペインからきました、のフランス、ドイツ、アメリカ、スウェーデンみたいな)ですが。とにかく絵を多用。
授業も絵を多用するので、視覚で覚えられる感じがします。

6)熱中させ、とにかくしゃべらせる。
授業の半分以上の時間はしゃべることに費やすのですが、基本的にはある生徒が他の生徒(だれでもいい)に質問をするという形式。いつ質問が来るかわからない緊張感はあります。よくあるのは、そのセクションの教科書の絵を見せられて、それに付随する質問をして答えるとか。
カクテルパーティーみたいな感じで自己紹介と相手に質問とか。
1日10回は確実に当てられます。
あとは、全員順番で単語や数字(デンマーク語の数字はややこしい)を順番に答えていって、全員できなければやり直しとか全員できたら大拍手とか。
これだけしゃべればよく覚えるわけです。

7)細かいことにはこだわらずだいたい。
発音は後からついてくるから、といい、まあしゃべってみろという感じ。言葉の順番とかが間違っていると先生がジェスチャーで教えてくれるが、まあゆるりと、とにかくしゃべることが重要。

8)復習重視
次の授業で習ったことを絶対しゃべらされる(できないと恥ずかしい&周りの人に迷惑がかかる)&覚えないといけないことは結構限られている&PCやipodなどでダイアログムービーを見ながら(視覚、聴覚)で何度でも復習できる、ということで復習しやすい仕組みができています。

だらだらと思うことを書いてしまいました。でも本当に楽しいですよ。

語学を学ぶというのは、少なくとも私にとっては、とても苦手で難しいことなのですが、こんな教え方もあるんだあと思ったわけです。どの教え方がいいとか悪いとかは分からないですが、少なくとも僕にはこの教え方は素晴らしいなあと。たしかに復習が大変だなとおもったり、自分はデンマーク語劣等生だなあと思ったりすることはありますが、勉強になる教え方だなあと思うわけです。

これだけレッスンをうけて、まあただ(学校への授業料はいずれにせよ払うので)というのはお買い得だなあと思う日々です。

MBAだからといって、MBAの授業ばっかりとってもやはり世界は小さくなってしまうので、幅広く色々なものをみて、色々なことを感じてっていうことは重要なんだろうなあと思います。
posted by は at 14:04| サンフランシスコ ☔| Comment(4) | 考えてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月06日

大統領選挙などからアメリカの広さを考える

こんにちは。
昨日は、大統領選挙ということで、まあ、だいぶもりあがってました。

特に序盤は、「デッドヒート」と日本では、称されていたようですが、私の実感としては、全くそんなことはなく序盤から、一方的に感じられました。(私の個人的な応援とかいう意味ではなく、周りの雰囲気がということです)

確かに、データを見ると(CNNによると)今日の段階で、
全国:オバマの得票率が53%、マケインの得票率が46%
でデッドヒートといわれるのも、まあという感じがしますが、

ことカリフォルニアにしぼってみると

カリフォルニア:オバマ61%、マケイン37%

カリフォルニアも、どうせ「民主党が勝つから」ということで選挙関係のアクティビティは両党ともに殆どなし。途中から、コマーシャルもだいぶ、みなくなりました。オハイオとか、フロリダとか競ってる州に集中するんですね。

うちの周りはもっとはっきりしていて・・・。

(CNNによると)
アラメーダカウンティ(バークレー市があるところ)、オバマ79%、マケイン19%
サンフランシスコカウンティ(となり)、オバマ85%、マケイン13%

こんなわけで、選挙戦がデットヒートといわれても実感が全く無いわけです。家の前に、「OBAMA」とか、「McCAIN」とかのプラカードみたいなものを掲げている家やシールを貼っている車を多くみるのですが、OBAMAはたぶん何十と見た中、McCAINを掲げている家は、私は1軒しかみたことがないです・・・車は2台のみ。OBAMATシャツを着ている人、バッジをつけている人をどれだけみたことか・・・。

昨日は、大統領選挙だけではなく、Proposition8という、同性愛の結婚を禁止するという法律の住民投票もあったのですが、州全体では、禁止に賛成が50%を少し超えて可決したのですが、サンフランシスコカウンティでは77%が反対、アラメーダカウンティでも62%が反対と。No for Prop 8: Unfair and Wrongというプラカードを山ほどみました。

大統領選挙にしても、Prop8にしても、反対に圧倒的にマケインが勝ったところとか、圧倒的に禁止に賛成が多いところとかがあるわけで(特にProp8は可決したし)、結論としておもうのは、アメリカは広いなーということ。「アメリカ」とひとつにくくって語ることは難しいのはもちろんのこと、どこに行くか、どこで過ごすかで、どんな人に出会ったり、どんな経験ができるのかも大きく違うんだろうなあ、と思うわけでした。
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2008年10月30日

オーバーコミット?

ごぶさたしてました。

先週まで夏のような暖かさで、これぞカリフォルニアという感じでしたが、今週からは朝晩はぐっと冷えてきました。それでも、昼間は20度くらいあり、快適です。雨をこの3ヶ月間で2回くらいしか見てませんが、水不足は大丈夫なのでしょうか・・・

前の会社の友達がきてくれたり(ありがとう!)、NYにいったりとてもいい時間をすごしたりしてました。

ただ、今学期は、単位数を取りすぎた(20単位)のと、インターンその他で、正直手一杯になってしまっているなあというのが実感です。正直、平日は朝から晩まで勉強したり、読み物したり、書き物したり、本当に毎日Dueに追われている気がします。当たり前なのですが、やりたいなあと思うことをつい調子に乗って何でもやってたら(結構面白そうなことが多くあったので良いことなのですが)、当然やらないといけないこと(必修のペーパーとか)もなくなってはくれないので、やりたいと思うことのクオリティを保てなくなってきてしまうジレンマに追われている、という感じです。今まで色々な仕事をしてきたり、きついといわれるMBA1年目も乗り越えてきましたが、今がいままでで一番忙しい気がします。

そんななか、色々考えてみたのですが、やっぱり追われるのはよくないので、興味があることに集中することにしました。それ以外は申し訳ないけど、やらなきゃいけないことを(卒業できる範囲で)ミニマムでこなし(ミニマムのくせに時間をとるのがにくいところですが)、3つくらいあるやりたいこと(いろいろ将来につながることをしているつもりです)に集中していこうかなと。そしてやりたいことにできる限り力を注ぎ、そういった没頭ができる時間や機会があることに感謝をしようかなと。そんなことを考えたりしてました。

当たり前ですが追われると、だめですね。。。創造的になれないです。自分からしたいことを追っていかないと。

やりたいことの1つでやっていることはデンマーク語。これは、単なる語学の授業というよりもとてもためになります。それについては近々書こうと思います。他のことも少しずつ芽がでてきたら、またポストしたいなあと。せっかくのここにいる機会なので、ここでしかできないことをやって、将来の自分のやりたいことにつなげたいなあと思ったりしてます。
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2008年09月18日

デンマーク語 Why Danish?

大変ごぶさたになってしまいました。色々金融危機とかありますが、まあ、ぼちぼち元気に日々を過ごしています。

それにしても今学期は忙しくさせてもらっています。

今学期とっている授業は
Service Strategy (3単位)
Health Care Finance (2単位)
Global Health Care Economics (3単位)
Epidemiology (3単位)
Health Care Breadth Course (3単位)
Independent Study- Quality of Care (1単位)

Beginning Danish (4単位)

と、19単位。今までで一番多く、予習復習をしながら、今学期はPart-timeで働いているので、とても忙しいです。サッカーとスカッシュもしていて継続したいのですが、さすがに時間がなく、何を減らすかを考えているところです。することが多いのは、いいことですが、まわらなくなるとそれはそれでもったいないなあと。


今学期は殆どの授業が、School of Public Healthの授業なので、あまりMBAの人にあわず、また違う学校に来ている感じです。


最後に記した、Beginning Danish、これは読んでの通りデンマーク語です。なぜ、デンマーク語なのか、って思うかもしれません。もちろん語学をとらないといけないとかいう制約は、うちの学校は全くないですし、完全に自分の意思なのですが・・・


1)北欧(とりわけデンマーク)のヘルスケアシステム(正直、その他デザインとかもであるが)に興味があり、文化的な背景などを知ったりすることは重要だと考えた。
2)コミュニケーションをする上で最低限の語学を知っていることは、人と仲良くなったりする上で、大きなプラスになる。
3)日本でデンマーク語はなかなか習えないだろう。大きい総合大学だから可能。
4)アメリカで語学をどう教えているかに興味があった。
5)スケジュールにぴったりあった。

こんな感じなのですが、(デンマーク語をとっているというとWhy Danish?とほぼ100%聞かれるので、答えがいつの間にか、だんだん練られてきてしまった。)
話をしていると、なかなか多くのアメリカ人(特に人生の多くをアメリカで過ごしてきた人)には1)や2)は分かってもらいにくいようです。人によっては理解しがたいところなんだなあと思います。「どうせ彼らは英語をしゃべるじゃないか」というのが彼らのよくあるポイントで、デンマーク人は確かに上手な英語をしゃべり、書くのですが。

私の考えではありますが、言葉には記号以上のものがあって、表現の仕方などに歴史、文化的背景があって、そういったことを知ることは相互理解のうえでは重要かなあと。

コミュニケーションの仕方にしろ、読み物とかも日本語と英語では意味合いや感じ方が違うということ、さらに、日本にきた外国人が片言でも日本語をしゃべれば、とてもサポートしたくなることから考えると、マイノリティラングエッジであるが、文化や歴史の積み重ねである言語(私の場合はデンマーク語)を学び、それを使って相互理解をする機会があることは(もし将来あれば)とてもいいんじゃないかなあと。

もちろんこれは、日本に自分が育ったから思うことなのであり、もし、これだけ移民の多いアメリカ(特に西海岸はこれぞ人種のるつぼという感じですから)に育っていれば、言語は伝える記号なんだろうなと思います。もちろん、記号としてみることには、多くの人と共通の記号でコミュニケーションできるという魅力があるのですが、マイノリティラングエッジにはマイノリティラングエッジにしかない魅力があるんじゃないかなあと思います。

先生もとてもいい人ですし、半年ないし1年勉強できる機会があるので、記号以上の何かを感じ取ってきたいとおもっています。














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2008年08月26日

一年間をふりかえって

ごぶさたしておりました。

こちらに再渡米後、昨日(金曜日まで)ベイエリアにあるヘルスシステム(医療機関のチェーンみたいなものとでも言えばいいのでしょうか)でフルタイムのインターンをしてました。学校が始まってもパートタイムで続けるのですが。インターンについては、また考えたことをまとめて、別の機会にでも。

早いものであさっての水曜日から、秋学期がはじまります。この一年は、あっという間でした。今までの一年一年もあっという間だったように思うのですが、今年はなんとなく違ったタイプのあっという間だった気がします。

こちらで勉強をすることの価値について、いろいろな考え方があると思いますが、私は何にも代えがたい有意義さを実感したと勝手に思っています。うまく表現できているかは全く分からないですが、私がこの1年間を経て、感じた一番のことは、ひとつのものを見たり、ある経験をしたときに、感じ取るものや情報が多く、そして深くなっているということではないかということです。

同じ環境で生活をしたり、仕事をしたりしていると、どんな社会であれ、知らないうちにその社会特有のルールを前提として受け入れてしまいます。その思考の枠のなかで、専門性を深めることはあっても、やっぱりその中でよしとされる思考パターンであったり、組織や社会の枠組みの中での言語で物をみることになるのではないかなあと、思ったりするわけです。

単純に知らなかったことがたくさんあるのはもちろんのこと、違う国で違う「ものの道理」があることに加え、バークレーや今のインターン先には、世界中からの色々なバックグラウンドの人がいて、過去に自分がしていないような色々な経験をしていて、色々な価値観をもっていて、色々将来やりたいことをもっていて、その目標についてよく考えていて・・・。自分が持っているものをいったんおいて、そういう人を知って、話して、そして一緒に勉強や仕事をしていくなかで、あるもの(何でもいいですが)を見たり聞いたりしたときに、今までなら、Aとしか感じなかったものが、Bもありえるなあと思ったり、実はCという意味合いなんだろうなあとかなどと感じ方が変わっていく。で、今までに考え付かなかったDがひらめいたとか。

そういった感じで(うまく伝えられているか分かりませんが)、同じみたもの、きいたことから、得られる情報量やその質が少しでも多く、よくなっているんじゃないかなあと。もしかしたら錯覚かもしれませんが。仮に錯覚だとしても、そういったものはお金ではかえないし、トレーニングでも得られないんじゃないかなあと思ったりしているわけです。

私は、あるひとつの出来事、事象、ときには発言や動作からどんなことを感じ取るかであったり、それらを解釈するためにどんな情報をもっているか(蓄積としても継続的にも)が意思決定や選択の質にとても大きく左右すると信じています。そういった意味で、とても重要な1年だったと思います。

この学びを自分が将来こころざしている、ヘルスケア分野での仕事にもいかしていきたいと思っています。ヘルスケアの専門の知識などについては、授業、インターンなどで座学、実学ともに勉強させてもらっていますが、結局そこから何を感じとるか、それを将来にどういかしていくかが重要なわけで、学んだ後、その学びを活かせるような人になっていければと思っています。


昔からの友達や大学や仕事での仲間の中には、この1年間、遠く離れたところにいるにもかかわらずに、メールや電話などで結構な頻度で近況とかを教えてくれたり、カリフォルニアを訪れてくれたりしてくれた人が思った以上に多くいてくれて、とても嬉しく思いました。メールをくれたり、話をしたりすると、当然みんな、いろいろ考えながら、頑張ってたりするわけで、そんなことあったよなあとか、自分も頑張らないとなあとか、とてもいいエネルギーになり、頑張れると同時に、幸せな気分になります。仲良くしてくださっているみなさん、いつもありがとうございます。そして今年もぜひ是非仲良くしてください。


一年前は、慣れないことも多く、私個人としても、家族としても、勝手を掴んでいくのに、時間を多くとられてきた気がします。
今年は、だいぶ勝手やここでのルールが分かっての一年。多かった学びをますます深く、広くしていければなあと思うのです。そして、もっと自分色を出していければと。ぼーっと過ごしても、ぎゅっと過ごしても1年。時間もお金もかけてきているわけですし、夢もあるわけです。多くのものを感じ取っていける1年をすごせればと思っています。
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2008年04月01日

学ぶこと

春休みも終わってしまったわけですし、少し考えていることでも書いてみようかなと思います。長いですがごめんなさい。

ここアメリカまできてビジネススクールにくることができることというのは贅沢なことだと思います。もちろんいろいろと、たとえばお金がびっくりするくらいかかったりとか、大変なことはありますが、そうはいってもいろいろな環境がそれを可能にしてくれたわけで、本当にありがたいことだと思っています。

もちろん授業も勉強になるし、面白いことも多いのですが、それも含めて、やっぱり一番勉強になるのは人間観察できる環境と時間があることかなと思います。

生徒でも教授でも、今までの自分とは、違った、いろいろなものの見方をしている人がいます。教え方にしてもそうだし、酒を飲むときの話題にしても、笑いのとり方にしてもそう。いろいろな人と話をしたり、話を聞いたり、観察することで、自分がどういう風に将来あゆんでいきたいかのヒントを感じ取ることができます。それは人としてとても贅沢だなあと思います。殆ど外国人だし、違う文化から来ているから当然違うのは当然なのですが、日本人がすべてみな同一ではないのと同様に、どの国の人も「この国だから」とかでは単純に語れない、人1人1人の個性を持っていて、そういったものから感じ取れるものが多いような気がします。

さらにラッキーなことに、前の会社やその前の会社でまわりにいた人、友達、大学時代の仲間もとても刺激的だったし(今でもそう)、彼らからエネルギーをもらったり、彼らの話を聞かせてもらうことでで考えを深めたりすることも多いです。特に今はそこから物事を感じ取って、自分の気持ちにつなげられる時間があるような気がします。

この間も、エネルギーをもらえるいい話を前の会社の友達から聞かせてもらいました。大学時代の友達も、面白いものの見方(ビジネスとは全く関係ない)を教えてくれました。時間がないと、きいて「あー、いいな、うらやましいな、でも明日のことしないと」とか「なるほどー」で終わりだけど、そういったことを聞いた後で、「自分がしたいこととどうつながるかな、彼らからどんなことを教えてもらおうかな」ということをじっくり考える時間があるのもいいです。物理的に暇なわけではないんですが、仕事をしてないためか、学校っていう環境だからか、そういうことを考えることができるような場所な気がします。

結局ビジネスはどんな綺麗ごとをいっても、どんな数字がよめても、最後は人の心理だと私は信じているので、人というものへの見方を深めることが、ビジネスという面においても(もちろん、ビジネス以外によく生きるという観点からも)、重要かなあとか、そんなことを今まで以上に考える日々です。

もちろん授業もためになるのですが、これも「考えを深めるため」で「知識をつけるため」ではないんじゃないかなと思っています。正直ビジネススクールで学ぶことのなかの半分は、過去に似たような経験をしていることで120%の学びがあると私は「個人的に」考えています。あのとき、こうすべきだったかなあとか、なるほどこういう方法もあったのかとか、これはなんだかよくわかんないなかうまくいったけど、こういう考えに基づいていたのかとか。学校って知識をつける場ではなく、そういう反芻をして、将来こんなことをするときには、こうしたらいいなあとかをぼんやり考えたりする時間かなあと。

いろいろと感じたこと、考えたことは、どんどん忘れていってしまいます。だから、少し自分の中でメモったりするのが最近とても大切だなあと。そして深く長い視点を常に頭において考える時間を大切にすること。5年たっても、10年たっても、ここで学んだことはひとりの人間として役に立つように(せっかくカリフォルニアくんだりまできたわけだし)、少しずつ一歩一歩頑張っていきたいなと思う今日この頃です。
posted by は at 13:08| サンフランシスコ ☀| Comment(2) | 考えてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月02日

サッカー

私たち日本人、とくに私のように海外で生活したことがない人がアメリカにきて思うことは、友達を作っていく上で「きっかけ」をうまく作っていくことが大切だということです。

UCバークレーのMBAの学生は、私が思うに本当にいい人たちですし(とくに私がいるMBA/MPHの学生はなおのこと)、それこそアジアからのインターナショナルのちょっとユニークなバックグラウンドに理解があるひとも多いし、仲良くなりやすいと思います。

とはいってもやっぱり自分たちも努力が必要。Nativeとは程遠い日本人がぐぐっと世界各国の人と仲良くなっていく方法がいくつかあると思います。人それぞれだと思いますが僕がすきな方法がいくつかあって、そのひとつはサッカーです。

一部のアメリカ人を除いて、殆どの国の人はサッカーが好きです。少なくともみるのはすき。やるのもうまい下手関係なく好き。サッカーをすると友達が増えると思います。サッカークラブがない学校はないでしょうから、サッカーが好きな人が留学したらはどこに行っても、サッカーをしたらいいと思います。みんな、うまい、下手とか関係なく、アジア人、南米人、ヨーロッパ人それぞれ楽しくやってます。

前回やったときは、ポルトガル人、メキシコ人、シンガポール人、韓国人、中国人、ブラジル人、ドイツ人、スペイン人とかとやりました。まあ多分僕が一番下手ですし、多分一番早くばててます。でもいいのです。みんな楽しんでやってるし、いい運動になるから。

今日は普段やっている場所から場所が変わったらしく、なぜか人があまり集まらず(就職活動している人も多いのもあるからかなあ)、ゲームできなかったですが、次回も走ります。まあ終わったあとはばてばてですが。





posted by は at 14:11| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 考えてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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