2009年11月26日

Real Estate Development

街は明日のThanksgiving(こちらは水曜日)一色となってきました。先ほどTurkeyを買いにいったのですが(今年は3年目にして初めて自宅でThanksgivingなのですが)、Turkeyであったり、その他さまざまなものを買う人でいっぱいでした。帰省する人も多く、日本でいうまさに年の瀬といった感じだと思います。金曜日にはBlack Fridayという日本でいう初売りが始まりテレビのコマーシャルも初売りセールが多くなってきました。

さて、今学期とっている授業の中で、特筆すべき授業は、Real Estate Developmentという授業です。

何でReal Estate Developmentなの?と思うかもしれませんが、去年医療機関でインターンしていたときに、病院、診療所のチェーンという業態にとって、不動産が財務的にもサービス的にも、重要な要素の一つであるということを学びました。私は不動産のビジネス経験はないわけですから、その道のプロフェッショナルになることはできなくとも、最低限、不動産はどのように開発されていくのか、そしてどのように評価されるのか、そして彼らはどのような「言語」を使っているのかということを知っておくことは、将来にとって役に立つかもしれないなあと思いました。そしてUC Berkeley Haas MBAは、不動産ビジネスが一つの強みであることもあり、最後の学期には、是非不動産開発の授業を取ってみようと思っていました。

課題がしっかりあって、タフな授業の一つではあるのですが、この授業がとても面白かったところは、大きく3つかなあと思っています。

1つは不動産開発という授業が財務、マーケティング、デザイン、組織論、リーダーシップ、法務など包括的に扱うものであるため、いい意味で色々なことの復習になり、かつそれと同時に、不動産については何もしらないに等しいので、自分のこれまでの知識を活かしながら、知らない世界のことを学んでいくというところ。例えば、あるコンセプトの下に出来上がったコンドミニアムをどのように実際に買ってもらうか(売っていくか)というところは、自分のこれまでのマーケティングの経験から、こうするかなあと授業の前に準備して考えていくと、自分の考えに当てはまるものもあれば、不動産特有の状況から当てはまらないものもある、そういったトレーニングがとても勉強になっていると思います。

2つ目は、グループプロジェクト。グループプロジェクトは、ある土地の不動産の開発プランを作るというものなのですが、これには財務シミュレーション、マーケティングプラン、開発までの折衝といった「ビジネスプランの側面」に加えて、建物のデザイン、レイアウトなどといった「建築物プランとしての側面」があります。今回の4人のメンバーのうち、2人は建築士、1人は不動産物件に関する営業、マーケティングをしている(残りの私のみ不動産未経験)ということもあり、各人が専門のパートをとり(私は財務パートをとり)、どういったプランにするかをグループでかなり練りました。

Public Healthのグループ演習の時にも思ったのですが、複雑で色々な側面から考えないといけないテーマに関して、違うスキルセットの人がそれぞれの特性を活かしながら、各人が責任感をもって、分担を分けてプロジェクトをやると、とてもいいものができることが多いし、とても学びが多いと思っています。今回のプロジェクトは、まさにそんなプロジェクトだったと思います。そういったことに加えて、建物、内装外装のデザインとか、建築士の人がどういった物の見方をするのかといった私が全く知らなかったものに触れることができたことも、とても勉強になりました(そもそも自分がその分野について、余り知らなかったからということもあるかもしれませんが)。

そして3つ目は、現場を見に行くツアーがあること。授業のない金曜日に完成されて、実際に使われているサイトへのツアー1回、そして建築中の物件へのツアー1回と計2回「現場」を見に行き、実際に開発、建設に携わっている人から話を聞くというものです。「現場」はやはりいついっても、座学では分からない、素晴らしいものを感じ取ることができるものです。

自分の一切知らない分野の授業をとって、不動産プロフェッショナルの人たちと不動産開発の勉強をしていくということは、容易なことではなかったですし、「本当に自分は劣等生なんじゃないか」と思うこともたまにありますが、勉強していく過程から多くのことを学びました。そしてそこで学んだことは、不動産ビジネスだけに関わらず、これからのキャリア全般で活きてくるといいなあと思いますし、活かしていかないといけないなあと思います。
posted by は at 18:44| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月16日

Designing Finanical Models That Works

こんにちは。
2−3日まで、Graderとして学生のペーパーをよみ、採点コメントするのにあけくれていました。前述したとおり、私、Graderのアルバイトをしています。ようやくひと段落しました。今学期は楽してリラックスするつもりだったのですが、そうはなかなかいかないですね。昨日は4thストリートにいって一日ゆっくりしました。こういった時間はとても大切だと思います。もうすぐまた友人も日本から来るし、楽しみなものです。

今日は昼バーベキューをします。さすがにこっちもBBQをするには寒くなってきたので、今日がことし最後、すなわちバークレーでの最後のBBQかなあと思います。そう思うと若干残念な感じがします。

さて、前置きはともあれ、今日、紹介するのは、Designing Financial Models That Workという授業です。
この授業は、
いかにモデルとして機能を果たしていて
いかにBugが少なくて
いかに誰が見てもすぐわかる
財務モデルをExcelで作れるようになることを目指すという授業です。

仕事の中で今まで山ほど財務モデルを作ったり見たりしてきましたが、慣れて経験を増してくると、複雑かつ、ややこしいモデルを作ってしまいがちです。とくに自分もそうですが、作りこめばこむほど、自分にしか分からない結果、「サービスとして使えないモデル」になってしまうことに警鐘を鳴らす授業になっていると思います。

Tasker教授はダイナミックな授業を展開していると思います。最初にコンセプト・原理原則を教えて、その上で、情報を与えてモデルを生徒全員に作らせ、他の人が作ったモデル(匿名にして)をみて、どうしたらよくできるかを議論するなど、よく練られています。生徒との1対1のレビューセッション(個々人がつくったモデルをみて、1対1でコメントしたりしてくれる)をもってくれるなど、とても生徒の面倒見もいい方だと思います。

この授業はとても実用的で、個人的にもここで習ったことは、授業直後からだいぶつかっている思います(Academicなものもとても大切ですが、こういう実用的なものも大切だと思うのです)。そして、何よりも、「サービスとして相手に分かりやすいモデル」という姿勢、意識づけがとても大切だと思うのです。
posted by は at 03:04| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月05日

バークレー、ベイエリアでの「おいしい」(5)

こんにちは。
今日はうちの周り曇っていますが、先日まではとてもいい日差しでした。日曜日は庭で半そででBBQができました。ありがたいなあと思っています。

でも、サマータイムも終わり、だいぶ日が落ちるのが早くなったこととか、今日の天気とかを考えると、すこしじつ冬らしくなってくるのかなあと思います。当然冬といっても、雪などは降らず、15度くらいはあるのですが、でも今紅葉している葉が落葉したり、朝晩の冷えがす強くなったり、雨が降りやすくなったりとベイエリアの「冬」らしくなってくるものです。

今日、ご紹介するのは、Iciのアイスクリームです。


http://www.yelp.com/biz/ici-berkeley
http://www.ici-icecream.com

ここは、2008年に卒業した先輩に教えていただいたアイスクリーム屋なのですが、年中、昼夜を問わず行列しているので、バークレーに通っている人なら大方知っていると思います。Elmwoodという大学の南側にいったところにあります。このあたりは、Collage通りという通りで、商店街があって、比較的活気があると思います。歩いていても、バスに乗っていても、行列がみえるのですぐ分かるところです。

1)これぞアメリカという感じのアイスではなく、とても上品な味でとても美味しいアイスだと思う。日本でも十分美味しいアイスクリームだと思う。(なぜクリスピークリームがあんなに日本で人気があったのか個人的に今一歩わからない私ですが、ここのアイスは本当においしい)

2)色々な種類のアイスがある。見たことがないアイスクリームもあるかもしれません。(Gingerなんとかとかカルダモンなんたらとか)。試食させてくれます。もちろんオーソドックスなものもあり、個人的にはそっちのほうがすきでそっちばっかりですが、クリエイティブなものがとても美味しいという人もいます。

3)コーンが美味しい。カップでもオーダーできるが、コーンが個人的には好きです。手作りだと思います。コーンの下のほうにチョコレートが入っていて、最後まで楽しめる。コーンだけ買って帰ることもできます。

駅とかからは近くないので、住んでいる人でないと行く機会はないかもしれないですが、「アメリカ」だけど「アメリカ」らしくないバークレーっぽい一面が見られるお店だと思います。

懐かしくなるだろうなあ。と思います。
posted by は at 02:36| サンフランシスコ ☁| Comment(2) | 食べてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月03日

ヘルスケアマネジメントのMBA

もう11月になってしまいました。早いなあと思っています。あと6週間で授業が終わってしまうというのはにわかには信じられない感じがします。

さて、表題のヘルスケアマネジメントについて、少し考えてみました。いろいろなビジネススクールが「ヘルスケアマネジメント」のMBAということをうたっていると思います。私は当然バークレーしか行っていないので他の学校の状況について、コメントをすることは難しいかなあとおもうのですが、MBAや似たプログラムにアプライされる方でヘルスケアマネジメントについての質問をいくつか受ける機会があったので、ポストしようと思います。

まず、ヘルスケアマネジメントとかMBA in Healthcare managementとかはとても広い概念だと思います。個人的な見解としては、製薬企業(バイオテクノロジーも含まれる)、医療機器、保険者、病院では、それぞれ、違った顧客を対象にしているし、物を売るかサービスを提供するかという意味でも異なってきます、また製薬企業、医療機器等は営利企業ですが、保険者、病院等は非営利として活動しているところも多くあります。それをひとくくりにヘルスケアビジネスというようにくくってしまうのは少し広いのではと思うことがあります。

学校によっては一部のエリア(例えば、製薬・医療機器とか)に強い特徴をもった学校もあるんじゃないかなあと思っています。

バークレーは、上記のバイオ、医療機器、保険者、病院などにマッチするように(それと国際医療もですね)プログラムディレクターがかなり授業の中身やキャリア用のネットワーキング、そしてゲストスピーカーなどがんばっているように思います。

さらにまたこのベイエリアには上記の大手すべてが揃っていることもあり、現に私が通っているMBA/MPH(Master of Public Health)を出た後のキャリアは、医薬品、バイオ、医療機器、保険、病院、それらに特化したコンサルティング、International healthなど例年幅広くなっているんだと思います。

UC BerkeleyのMBAの学生は非営利(Not-for-the-profit)に対する意識が圧倒的に高く(人はバークレーをテクノロジーの学校だとか言ったりしますが、私の個人的な印象ではそんなことよりぜんぜん「社会貢献系」の意識が強い人の多いビジネススクールだと思います。)現に卒業後、教育、環境、医療、CSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)などそういった領域で働く人が(データは手元にないですが)とてもとても多いです。そういった文化的な背景が、一般的に給与が高くMBAを採用する機会が多い製薬、バイオ、医療機器などではなく、病院、International Healthなどの領域で働く人を生んでいるということもあるかもしれません。

バークレーに限らずかも知れませんが、MBAだけを出て、医師でない方で、病院とかで働く事例というのは余り聞かないかもという気がします。その理由としては、こちらの病院とかが、MBAだけよりはHealthcareのEducationを受けた人(Health Management専攻のMPHとかMaster of Healthcare Administration (MHA)とか)を優先して採用するからかと思ったりもします。

学校をウエブサイトなどの限られた情報だけで選ぶということは難しいことだと思います。自分の本質的にしたいことと、学校が提供するものがしっかりあうかどうかということの見極めはとても重要かもしれません(というか私も難しかったと思う)。

卒業生の進路や、授業の中身などについてアドミッションなどに積極的に質問をすることなどで自分がやりたいことにあった学校がどこなのかをしっかり検討することは大切かなあと思います。
posted by は at 04:49| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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