今月から金曜日にインターンをしないことにしたので、休みが増えてとてもいい気分です。まあ、インターンのない最初の金曜日は残念ながら、レポートに消えてしまったわけですが・・・
今日も少しデンマーク語について書いてみようかと思ったりしています。なぜデンマーク語をしたいと思ったかについて前回書いたので、今日はどんな感じの授業なのかについて簡単に。
生徒は、15人くらい、LA (UCLA)とビデオ会議でつながっていて、UCLA側は、遠隔で授業を受ける形です。通常はクラス全体が写るように設定していて、先生がホワイトボードに書くときだけ、ホワイトボードにズームするという感じです。ビデオ会議なので、こちらからも、もちろんLAのクラスメートの様子がみえます。週2回で、1回1時間半での授業になっています。
私が何よりも、驚いたのは、その教え方です。とてもよくできている教え方だなあと思います。語学苦手な私でもだいぶ楽しんでいます。
「楽しく、しっかり」とでもいいましょうか。よくできてます。
1)語学は少人数で。
15人は適度な人数だと思います。やっぱり20人とかを超えると、語学を学ぶ上での集中力や緊張感を保つのは難しいかなあと。
2)生の語学のスピードで、かつ文化、文脈をふまえて。
基本的にその国に行ったら、だれもゆっくりしゃべらないので、そのスピードで理解できることは重要(たとえ、そのスピードで話せなくても)。あと、文化とか、これはNGとか、代表的な料理は何とか、たとえばチップはないとか、そういうのを丁寧に教えてくれるのはとてもうれしいし重要だと思うのです。
そうはいっても、当然最初は早すぎると、全然理解できないので、「できる」と思える経験が必要になるわけです。
そういった意味でテキストというかマテリアルがとてもよくできています。いわゆるセクションの会話文は教科書に一切のっておらず、各セクションごとのダイアログ(ムービー)をダウンロードしてPCやipodで見聞きしながら、勉強する感じ。(教科書には構文とか、単語とか、ダイアログの応用とかが載っているのです)
各セクションの会話は基本的にNative Speed。でも中の文章はやや簡単にしてあって、字幕(デンマーク語)が常についているので、どういう音が、どういう意味なのかが分かりやすい。教科書にスクリプトが無い分、理解するために何度もみることになるため、必然的に本文を殆ど覚えてしまい、結果速いスピードのものもなんとなくではあるが理解できるようになった気がするわけです。
3)その国にいってみたいとか、その言葉を学ぶことのモチベーションを常に刺激する。
上にも書いたように、国の話、文化の話とか、おやつとかを持ってきたりとか、見るならこことか、ああ、「デンマーク行きたいなあ」と思わせる感じがとてもいいです。大変なことがあっても、まあ頑張ろうと思えます。
4)ほめ上手
これは先生の特徴もあると思うけど、デンマーク帰国とかでもなく、劣等生の私とかでもよければしっかりほめる。これは先生との信頼関係的にうれしい。
5)視覚に訴える
教科書は、会話のスクリプトが無いかわり、基本構文の応用(たとえば、私はスペインからきました、のフランス、ドイツ、アメリカ、スウェーデンみたいな)ですが。とにかく絵を多用。
授業も絵を多用するので、視覚で覚えられる感じがします。
6)熱中させ、とにかくしゃべらせる。
授業の半分以上の時間はしゃべることに費やすのですが、基本的にはある生徒が他の生徒(だれでもいい)に質問をするという形式。いつ質問が来るかわからない緊張感はあります。よくあるのは、そのセクションの教科書の絵を見せられて、それに付随する質問をして答えるとか。
カクテルパーティーみたいな感じで自己紹介と相手に質問とか。
1日10回は確実に当てられます。
あとは、全員順番で単語や数字(デンマーク語の数字はややこしい)を順番に答えていって、全員できなければやり直しとか全員できたら大拍手とか。
これだけしゃべればよく覚えるわけです。
7)細かいことにはこだわらずだいたい。
発音は後からついてくるから、といい、まあしゃべってみろという感じ。言葉の順番とかが間違っていると先生がジェスチャーで教えてくれるが、まあゆるりと、とにかくしゃべることが重要。
8)復習重視
次の授業で習ったことを絶対しゃべらされる(できないと恥ずかしい&周りの人に迷惑がかかる)&覚えないといけないことは結構限られている&PCやipodなどでダイアログムービーを見ながら(視覚、聴覚)で何度でも復習できる、ということで復習しやすい仕組みができています。
だらだらと思うことを書いてしまいました。でも本当に楽しいですよ。
語学を学ぶというのは、少なくとも私にとっては、とても苦手で難しいことなのですが、こんな教え方もあるんだあと思ったわけです。どの教え方がいいとか悪いとかは分からないですが、少なくとも僕にはこの教え方は素晴らしいなあと。たしかに復習が大変だなとおもったり、自分はデンマーク語劣等生だなあと思ったりすることはありますが、勉強になる教え方だなあと思うわけです。
これだけレッスンをうけて、まあただ(学校への授業料はいずれにせよ払うので)というのはお買い得だなあと思う日々です。
MBAだからといって、MBAの授業ばっかりとってもやはり世界は小さくなってしまうので、幅広く色々なものをみて、色々なことを感じてっていうことは重要なんだろうなあと思います。
posted by は at 14:04| サンフランシスコ ☔|
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