2008年08月26日

一年間をふりかえって

ごぶさたしておりました。

こちらに再渡米後、昨日(金曜日まで)ベイエリアにあるヘルスシステム(医療機関のチェーンみたいなものとでも言えばいいのでしょうか)でフルタイムのインターンをしてました。学校が始まってもパートタイムで続けるのですが。インターンについては、また考えたことをまとめて、別の機会にでも。

早いものであさっての水曜日から、秋学期がはじまります。この一年は、あっという間でした。今までの一年一年もあっという間だったように思うのですが、今年はなんとなく違ったタイプのあっという間だった気がします。

こちらで勉強をすることの価値について、いろいろな考え方があると思いますが、私は何にも代えがたい有意義さを実感したと勝手に思っています。うまく表現できているかは全く分からないですが、私がこの1年間を経て、感じた一番のことは、ひとつのものを見たり、ある経験をしたときに、感じ取るものや情報が多く、そして深くなっているということではないかということです。

同じ環境で生活をしたり、仕事をしたりしていると、どんな社会であれ、知らないうちにその社会特有のルールを前提として受け入れてしまいます。その思考の枠のなかで、専門性を深めることはあっても、やっぱりその中でよしとされる思考パターンであったり、組織や社会の枠組みの中での言語で物をみることになるのではないかなあと、思ったりするわけです。

単純に知らなかったことがたくさんあるのはもちろんのこと、違う国で違う「ものの道理」があることに加え、バークレーや今のインターン先には、世界中からの色々なバックグラウンドの人がいて、過去に自分がしていないような色々な経験をしていて、色々な価値観をもっていて、色々将来やりたいことをもっていて、その目標についてよく考えていて・・・。自分が持っているものをいったんおいて、そういう人を知って、話して、そして一緒に勉強や仕事をしていくなかで、あるもの(何でもいいですが)を見たり聞いたりしたときに、今までなら、Aとしか感じなかったものが、Bもありえるなあと思ったり、実はCという意味合いなんだろうなあとかなどと感じ方が変わっていく。で、今までに考え付かなかったDがひらめいたとか。

そういった感じで(うまく伝えられているか分かりませんが)、同じみたもの、きいたことから、得られる情報量やその質が少しでも多く、よくなっているんじゃないかなあと。もしかしたら錯覚かもしれませんが。仮に錯覚だとしても、そういったものはお金ではかえないし、トレーニングでも得られないんじゃないかなあと思ったりしているわけです。

私は、あるひとつの出来事、事象、ときには発言や動作からどんなことを感じ取るかであったり、それらを解釈するためにどんな情報をもっているか(蓄積としても継続的にも)が意思決定や選択の質にとても大きく左右すると信じています。そういった意味で、とても重要な1年だったと思います。

この学びを自分が将来こころざしている、ヘルスケア分野での仕事にもいかしていきたいと思っています。ヘルスケアの専門の知識などについては、授業、インターンなどで座学、実学ともに勉強させてもらっていますが、結局そこから何を感じとるか、それを将来にどういかしていくかが重要なわけで、学んだ後、その学びを活かせるような人になっていければと思っています。


昔からの友達や大学や仕事での仲間の中には、この1年間、遠く離れたところにいるにもかかわらずに、メールや電話などで結構な頻度で近況とかを教えてくれたり、カリフォルニアを訪れてくれたりしてくれた人が思った以上に多くいてくれて、とても嬉しく思いました。メールをくれたり、話をしたりすると、当然みんな、いろいろ考えながら、頑張ってたりするわけで、そんなことあったよなあとか、自分も頑張らないとなあとか、とてもいいエネルギーになり、頑張れると同時に、幸せな気分になります。仲良くしてくださっているみなさん、いつもありがとうございます。そして今年もぜひ是非仲良くしてください。


一年前は、慣れないことも多く、私個人としても、家族としても、勝手を掴んでいくのに、時間を多くとられてきた気がします。
今年は、だいぶ勝手やここでのルールが分かっての一年。多かった学びをますます深く、広くしていければなあと思うのです。そして、もっと自分色を出していければと。ぼーっと過ごしても、ぎゅっと過ごしても1年。時間もお金もかけてきているわけですし、夢もあるわけです。多くのものを感じ取っていける1年をすごせればと思っています。
posted by は at 13:36| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 考えてみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月07日

メジャーリーグサッカー Major League Soccer (MLS)

ひさびさになってしまいました。
バークレーのある北カリフォルニア沿岸部は、猛暑と全く縁の無い涼しい日々です。こちらでのインターンもだいぶ軌道にのってきました。

先週の日曜日、アメリカのプロスポーツを見てきました。タイトルにもあるように、サッカーです。アメリカの数あるプロスポーツで、なぜサッカーかよ!って思うかもしれませんが。

自分も、まさかアメリカでサッカーを見るとは思わなかったですが、まあ一番見ていて好きなスポーツだし、サッカーがメジャーなスポーツではないにもかかわらず、なぜかワールドカップとかでいつもいいとこまでいくアメリカだし。その前の週に、たまたまスペイン語でやっているチャンネルでみたMLSのオールスターの試合が結構面白かったなど、いろいろあり、見に行こうと思い立ちました。そして、せっかく、MLS見に行くのであれば、どうせベッカムがいる試合を見ようとオークランドでやった、San Jose Earthquakes(名前どうかと思う) と LA Galaxy(ベッカムがいるチーム)の試合を妻と見てきました。

サンノゼは最下位で、LAは上位かつ、LAには、ベッカムだけでなく、ドノバン(アメリカを代表する選手の一人)とか何人か有名な選手がおり、サンノゼはさくっとやられてしまうのかなという感じで思ってました。

気づいたことを。
1)サッカーの試合なのにサッカー場のないオークランドで??? オークランドにはしっかり試合ができて、多数の客を収容できるサッカー場は(私が知っている限り)ないです。どうするかというと、オークランドアスレチックスの本拠地の野球場を、その日だけサッカー場にして試合をするわけです。内野とか、明らかに芝の長さが違うように見えて、これには、軽く引きましたが、そんなものなのでしょう。サンノゼでの試合はさすがにサッカー場でやってるみたいですが。オークランドの球場はグラウンドと観客席がとても近く、サッカー場で見てるかのようだったのはよかったです。

2)(カリフォルニアだけかもだけど)意外にサッカーファンが多い。たまたま、熱いファンの人が周囲にいたからかもしれないけど。手拍子とか歌ったりしてて、なんか、ちょっとイメージとちがう。(家族で暇つぶしに、ナチョスとか食べながら見に来るような客が多いと思ってた)

3)攻撃は展開が早いところもあり、かなりうまさを感じた。ベッカムやドノバンのプレーもよかった(いいアシストとゴールがあった)けど、サンノゼの両サイドの選手(アイルランド人とイギリス)もかなりいいあがり、センタリングをしていた。

4)この試合に限ってかもしれないけど、守備は若干粗い(ラフプレーという意味ではなく)感じ、そこでフリー???なと思う局面多数。「おーい!!!」と思うところ、とても多かった。

5)ベッカムのコーナーキックは、サンノゼファンも含めて周囲がみんな立ち上がるのでコーナーから遠いと全く見えない。

6)観客は30,000人弱いたとおもうけど、格好が面白かった。半分近くのお客さんがユニフォームを着ていたけど、そのうち、サンノゼのユニフォームの客4割、LAのベッカムのユニフォーム4割、レアルやマンチェスターUのベッカムのユニフォーム15%、のこりは、なぜかマラドーナ(5人はみた)、ジダン、アンリ、などなど、とりあえず家にあるユニフォームを持ってきたという感じ。なぜか中田英のユニフォームも一人いた。個性の国アメリカならでは。確かにサンノゼのユニフォームは青なので、色は一緒だけど、ヤンキースの試合に阪神のユニフォーム着るみたいで微妙。

試合は、予想に反して?終了間際のゴールで、サンノゼが3−2でLAを下し、僕たちのまわりのサンノゼファンは狂ったように盛り上がってました。僕らはサンノゼを応援しに来たわけではなかったですが、まあ楽しそうでこっちも盛り上がりました。

ゲームもそうですが、何よりなんともいえない、アメリカっぽくなくてアメリカっぽい、そしてサッカー特有の雰囲気に大満足でした。楽しかったです。また行くと思います。
posted by は at 12:47| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 行ってみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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