2008年07月25日

Social Sector Solution

バークレーは、Non-Profit Managementにとても力を入れている学校であり、とてもそういった分野には、面白い授業があります。(いい授業があるからか、そういった分野に興味をもつ生徒が多いです。Non-Profitに興味が全く無い人でも、違う視点でビジネスやマネジメントを考えているクラスメートと話せば絶対面白いと思います!)。今日は、その授業のひとつで、春学期にとったSocial Sector Solution (S-cubedと呼んだりもしています) についてポストしてみようとおもいます。

この授業は、Non-Profitの機関(たとえば、教育機関、公園や自然関連、美術館そして、非営利の医療機関など)にたいして生徒の5人のグループがコンサルティングファームの(今年はマッキンゼーでした)のコーチとともに3−4ヶ月にわたってコンサルティングをするというものです。結構な人気コースで、なぜこの授業を取りたいかやどういうバックグラウンドか等、エッセイを書いてのセレクションもあります(IBDと呼ばれる、バークレー特有の夏休みにクラスメートと海外にいってコンサルティングするクラスも同じようなプロセスです)。Nora SilverというNon Profitで長くマネジメントをしていた著名な講師がBerkeley Haasにはいて、その人が、コーディネートしているクラスです。

私達MBA/MPHの学生は、もちろん医療機関。私達のグループは、サンフランシスコの比較的治安がよくない&裕福ではないエリアにあって、そういった地域に住む人たちにいい医療を提供することをミッションにしているAという医療機関で、持続的にどのようにビジネスをしていくか(おおまかにかくと)というテーマのもとコンサルティングをしました。

インタビューをしてデータを分析して、パワーポイントをつくってプレゼンテーションして、クライアントと話をして、という一連の流れは、コンサルティング会社での勤務経験がある私にとっては、必ずしもとても真新しいというものではなかったですが、それを異国で、母国語以外で、しかも自分が「本でよんでも話にきいてもわからず、実際に目で見て耳で聞き、心で感じないと分からない環境」に行って仕事ができたことが素晴らしい経験だったと思います。

とくに、実際にそのエリアを訪れて、そのエリアで、よりよい医療を提供しようという志をもった熱いお医者さんたちと話をして、そして、サービスを行っているサイトを見学して、という部分がなによりよかったです。僕らがしらないところで、こんなふうにして社会をよくしようと、活躍されている人がいるのか。と心を打たれ、そしてどういった苦労をしてられるのかということについて深く考える機会にもなりました。

さらに、こういったテーマについて、そしてアメリカのヘルスケア事情をよく知っているクラスメートと一緒にプロジェクトに携わるというのは、自分の見聞を大きく広げてくれました。彼らの常識が私にとっては「へー」と思うこと、とても多くありました。たとえば、日本では、寄付の集め方なんて、考えたことなかったですもの。

座学ではなく、実践型授業。そして、言語、こちらの医療制度の理解などなどをプロフェッショナルとしてのレベルに仕上げるのには、時間もかかり大変でしたが、その分とても学ぶことがありました。最終のプレゼンテーションの時に、一緒に仕事をしたクライアントのカウンターパートの人と握手したときに、(当然反省することは多くありつつも)、一生懸命やってよかったと思いました。そして、バークレーにこういったユニークなクラスがあったこと、そういったクラスをとることができたことにとても感謝をしたのでした。

バークレーでおすすめの授業のひとつだと思います。
posted by は at 13:30| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月22日

California Highway 1 (Shoreline Highway)

レッドウッドの森から、バークレーまで帰る方法は大きく2種類あります。1種類は、US Highway 101と呼ばれる、ポートランドからサンフランシスコまでばしっとほぼ直線で結んだ内陸部を行く高速と、もうひとつが、California Highway 1(通称、Shoreline Highway)と呼ばれるハイウエイがあります。こっちのハイウエイは、いわゆるインターチェンジがあるいわゆるイメージどおりの高速と、普通に「街道」みたいなものがあり、(いずれにせよただなので)、このHighway 1は後者にあたります。なので、普通に、右左にレストランがあったり、海が見えるパーキングゾーンがあったり、という感じでだらだらいく感じなのですが。こちらは海岸沿いを湾にそっていくので、とても大回りになります。(ちなみにこの1号線は、南はLAの方まで伸びています)

今回は、時間もあるので、このHighway 1という道を通ってサンフランシスコまで帰ってきました。途中Mendocino(メンドチーノ?メンドシーノ?)とよばれる小さな街に一泊して、帰宅しました。

こんな感じの道が「ハイウエイ」というのが面白いです。

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海岸線はきれいです。

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途中灯台もありました。

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メンドシーノは「何でもアリフォルニア」と若干ふざけた、カリフォルニア観光局のウエブサイトでみて、寄ることにした街です。たしかに雰囲気はいいです。こんな感じの建物のつくりです。7月はミュージックフェスタをやっていて、とてもいいピアノを聴けました。

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でも、私は、途中通ったThe Sea Ranch(シーランチ)というところの方がより好きかもって思いました。街一体(結構だだっ広い)こんな感じのレッドウッドでの建築物で覆われていて、かなり独特の雰囲気があります。私は統一感があって、しかも海とマッチしていて好きです。この木のつくりでのLodgeやレストランもあり、とても、雰囲気がよさそうでした。建築物や街が好きな私ですが、今のところアメリカの中ではかなり上位に位置する気に入り度だと思います。(帰宅して、この街のできた成り立ちのバックグラウンドを知りますます好きになりました)

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こんな1週間弱の旅もあっという間に終わってしまい、現実の世界に戻ってきてしまいました。バークレーでの日々も悪くは無いですが、自然でのひとときはとても、大きく、言葉では表現できないような特別なもの、アメリカの魅力を感じました。また行きたいと思うルートでした。
posted by は at 10:57| サンフランシスコ ☁| Comment(0) | 行ってみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月20日

Redwood National Park レッドウッド国立公園

レッドウッド国立公園は、カリフォルニアのかなり最北端、オレゴンとの境目に近いところにあります。サンフランシスコからだったら、車で6時間くらいはかかるかなというところにあります。

樹齢数千年のレッドウッドいう木に覆われた森であります。世界遺産だけあって、迫力があります。日本でいうと屋久島になんとなく近いものを感じます。比較的平地が多いところ、日の入り方、木々や葉っぱの水分の含み方など、違いはありますが、どちらも違った意味で圧巻だと思いました。森の中を歩いても車で通ってもそれぞれ、スケールの大きさを感じることができます。

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写真では壮大さは十分伝えられないですが、見て感じるもの、「言葉や写真にできない」訴えかけてくるものがとても強かったです。実際ビックリするくらい深い森で存在感あるんです。日々のこまごましたこと(でもつい気になってしまうこと)がどうでもよく、小さく感じられるような、そんな時間をすごすことができました。
posted by は at 15:02| サンフランシスコ ☁| Comment(0) | 行ってみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月18日

クレーターレーク Crater Lake

2日目は、クレーターレークにいったわけです。クレーターレークは、オレゴン州の南にあり、確かおよそ7千年くらい前の大噴火で山が沈下し、そこに超巨大なカルデラができた、そして、その深いカルデラに水がたまり、湖ができた、、、そんな感じです。

これは、私にとって、今までの自然物を見た中で、一番の感動だったといってもいいと思います。とにかく、水が深く青い。息をのむとはこのことだとおもいました。

こんな道を抜けていくと

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急遽、湖が

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とてもよかったです。また何十年かして、きてもいいというくらい。日本にいた頃は、ヨセミテ、グランドキャニオン、デスバレーくらいしか知らなかったのですが、こんなところもあるのかと。アメリカの自然の大きさに改めて感動した次第なのでした。
posted by は at 10:23| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 行ってみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月17日

ラッセン火山国立公園 Lassen Volcanic National Park

本来ならば、先週の月曜日から、インターンを開始するはずだったのですが、ソーシャルセキュリティの手続きやなんだかんだで、若干てまどり、1週間ほど休みができました。

せっかくのお休みなので、その休みをいかして、旅行にでも!ということで、北カリフォルニア、オレゴンの国立公園めぐりをしてきました。

アメリカには、50以上のナショナルパークがあり、それぞれが独特の特徴を持っています。そして、スケールが壮大。どこにいっても、すごいの一言という感じです。以前ヨセミテにいったときも、びっくりしたのですが、今回も相当あぜんとしました。

アメリカといえば、群を抜いているのは、やはり、「街」や「リゾート」ではなく、「国立公園」「自然」だなあと、痛感。そして、サンフランシスコベイエリアはこういった公園群にアクセスがよくとてもよかったなあと思った次第です。

今回は、Lassen Volcanic National Park-> Crater Lake National Park-> Redwood National Parkとまわり、多少の寄り道をしながら帰ってきました。

最初のラッセン火山国立公園(Lassen Volcanic National Park)ですが、バークレーから大体5時間くらい北に行ったところにあります。途中、最寄の道が山火事で通行止めになっていたこともあり(相当色んなところで細かく山火事が起きていて、避難とかしてらっしゃる方もいらっしゃいます)、減りでの消火現場を今回2−3度みました。迂回していったので、ついた頃にはへとへとという感じではありましたが。

名前のとおり、火山なわけで、1915年に火山が噴火したあとに、
平静を保っているみたいですが、活火山であるそうです。

入り口です。

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入って少し行ったところにあるエメラルドレイク。名前の通り、とてもきれいな水の色です。特に実物は。

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そして、バンパスヘルと呼ばれる、硫黄地帯とでもよべるような、地熱で湯が沸きあがる(日本の温泉みたいな?)広大なエリアを1時間ばかり散策しました。なんともいえない景色。みてのとおりです。

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初日は、こんな感じで、次の目的地クレーターレーク(Crater Lake)に向かうのですが、これがびっくりでした・・・また、次にでも。

posted by は at 04:43| サンフランシスコ ☁| Comment(0) | 行ってみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月14日

Berkeleyってどんなとこ?(3)治安

今日はバークレーやその近郊における治安について、ポストしたいと思います。治安関係の質問はよく受ける質問でもあるので。他のアメリカの都市に住んだことがないので、主観的になるかもしれません・・・。うそをついてもしょうがないですし、自分の思うことを簡単に。

まず、第一に、都市の中でのエリアを理解することはとても重要だと思います。サンフランシスコにしてもバークレーにしても、あまり治安のよくないところもあれば、ものすごく治安のいいところもあります。うちの周りとかは、ありがたいことにむしろ日本より治安がいいと私は思いますが、バークレー市内でも学校の南側の一部、西側の一部は明らかに治安がよくないと思います。一般的に治安がよくないといわれるオークランドの中にも一部治安がいい地域があるので、結局、どの市にすんでいるかということよりも、どの市のどのエリアに住んでいるか、住もうとするかの方が重要な気がします。(なので、家探しのときは、近隣エリアの理解が重要だと思います。)通り一本で雰囲気が変わるというのはよくあることだと実感しています。

第二に、サンフランシスコは別として、それ以外の都市では夜に人が歩くことを前提に街ができていない気がします。日本のなかでも私が住んだことのある、神戸、阪神間、東京、埼玉について言えば、街灯の数も圧倒的に多かったですし、夜普通に歩いている人が多かったので、1時であれ2時であれ、一人で歩くことももちろん全く問題を感じなかったですが、こちらでは、夜は基本、車(カープールとか迎えに来てもらうとか)と自分では思っています。同級生で大学の近くに住んでいる人は歩いたり、自転車だったりしますが、私は夜一人で歩くのは、家の近所とかをのぞいては、あまりいい気分はしないなと時折思います。そこら辺の感覚は人それぞれかもしれませんが。

結局、ある程度自分でリスクを理解して、責任を持って行動をすることが大切かなと思います。私は、1年間学生をして、飲み会にもそれなりにいったり、夜の授業をとったりして、結局怖い目をしたこと、もしくはそれに近いことが一度もなかったので、そういったものかもしれませんが、だれがなんと言っても、やっぱりアメリカなわけで、安全に気を配る心がけは重要なんだろうと思います。

posted by は at 16:54| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | バークレー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月09日

再渡米しました。

お久しぶりになりました。

50日間帰国して、インターンとして仕事をさせていただきながら

いろいろなことに情熱をもやしている&燃やそうとしている多くの人とお会いさせてもらって(みなさんありがとうございました)、話をきいたり、

たくさん本を読んだり、

日本ならではの美味しいものを食べたり、

良いものに触れたり、またアメリカのよさについて、離れて客観的に考えたりして、

将来どうするべきか、自分はどんなところにこだわり続けてどこは妥協できるかなど、すこしかもしれませんが、考えを深めることができたようなきがします。

「どこで、どんな人と、どんなことを、どういうふうにこだわってしたいか。」

当然簡単ではないですけど、日本に帰って、色々ないい刺激をうけたことは、本当によかったです。

また、異国の地でいろいろなことを吸収して、すこしでも、将来それをいかしていければいいなと思っています。今学期は医療に関するマネジメントを中心に勉強するので、それもしっかり将来に生かしていければと思っています。

なにより、当たり前のことで繰り返しで恐縮ですが、何かを「熱く」一緒にした、仲間や友達そしてそういった人が紹介してくださったりする人々というのは本当に、年の上下をとわず、自分にはもったいないくらいの財産だなあと。ありがたいことだなあと改めて実感した今回の帰国でした。

がんばっていこうかなと。またぼちぼちいろいろとアップデートします。以上つれづれとでした。
posted by は at 09:51| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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