2008年05月18日

帰国して人と会う


ご無沙汰してました。この間の木曜日に帰国し、こちらでの生活の立ち上げなどをしています。というのも7月はじめまでは、日本でインターンをすることにしているからです。7月から(10月まで)のアメリカでのインターンに備えてインターン直後に再渡米するというようなスケジュールです。

この2ヶ月弱はマンスリーマンション暮らしです。とてもロケーションが便利で、それはとてもうれしいです。どこに行くにも遠くないって結構重要だなあと再確認した次第です。あと、街がうるさくないのもとてもいいことです。元来、東京には住みたくないと思っていますが、こんなところで、2ヶ月とかだったら全く問題ないなあと思っています。

そんなこんなで生活の立ち上げをしはじめているのですが、その合間をぬって金曜、土曜と人と会ってきました。

金曜日は、将来自分がしたい仕事に近い分野にたずさわっていらっしゃる方です。いままで、自分が考えていることを話をさせてもらったり、いろいろとアドバイスをもらったりしてきました。そして近い分野で活躍されている別の方を紹介いただいたりもしました。その方と会ったことは、とくに1年自分のしたい分野について勉強してきた私にとって、とても面白く思ったと同時に、自分の話の理解度なども含めて、1年間勉強してきたんだなあと、いい実感ができた瞬間でした。とてもよかったです。彼は、アメリカでの私のインターンオファーを私のことのようにとても喜んでくださり、いろいろとアドバイスをもらったので、是非アメリカに帰ったら活かして行きたいなと思ったわけです。

土曜日は、前の会社で一緒に新製品をマーケットに出した仲間と、会ってきました。昨日は5人で会ったのですが、みな、この1年の間にいろいろと大きな動きがあって、話を聞くだけでとても刺激になりました。私が会社を辞めて学校にいきはじめた数ヶ月後、グループの仲間でマーケティングをやっていた人がラーメン屋を開業させるために退職(ここのラーメンはかなりうまいです、今週開業なので、うまくいくといいなと思っています)。PRをやっていた人が、あるライフワーク(とても壮大で、とても社会的に意味があると個人的に思っています)を実現させるために退職し、広告代理店で一緒にやっていてとてもお世話になった人も退職し他の代理店へ、そして当時のブランドマネジャーも、別のブランドに移り、新たな、一段レベルの高いチャレンジをということで、みんなの近況話、苦労・工夫話はとても刺激的でした。

いい仕事をするために、ひとつのものを達成するために、妥協せず、こだわって、本当にいいものを作り上げるために一緒にやってきた仲間、こういった仲間を持つことはとても幸せなことだと思います。

さらに幸せなのは、各人がみな熱い夢や目標を、もって、そのために頑張っていて苦労を乗り越えているところ。各人が抱いている夢や目標は、この5人誰のものも簡単ではないようなものばかりですが、そういったところに挑んでいく彼らや最近の彼らの学びをみたりきいたりして、彼らは、やってくれそうな気がしました。そして、自分も目標にむかって、苦労を乗り越えてでも、頑張らなければと思う今日この頃です。

こうやって、いろいろな人と話を聞かせてもらったり、それを元にいろいろと考えたりできることが、東京に帰ってきて一番の幸せのひとつだと思います。カリフォルニアでしかできないことがあるのと同様に、東京でしかできないこともあるわけで、そういったことをこの2ヶ月、満喫したいと思います。
posted by は at 20:42| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月11日

Consumer Behavior

今度の水曜日の日本への出発に向けて、荷造りなどをはじめています。
1年ぶりの帰国になるので、だいぶ盛り上がっているところです。どんなふうになっているか、ネット(のニュースとか)でみる日本と自分の目でみる日本との違いを楽しみにしている面もあります。


さて、今日は今期のヘルスケア関連以外の授業の中で、一番よかったと思うコースについて紹介したいと思います。

これもまたマニアックなのですが、「Consumer Behavior」という授業です。Eduardo Andradeというブラジル人の先生が教えています。

この若手で陽気でユーモアたっぷりの先生が教えている授業ですが、教え方はもちろん、私がとてもびっくりしたのは授業の質でした。私は、以前消費財メーカーで、消費者のニーズの分析とか、マーケティング戦略とか、そういうことをやっていたので、多分、学校の中でもそういったことについてよく知っている部類の人間だと思います。(ファイナンスとかITとかをやってきた人と比べればということです。)そんな私ではありますが、とても、とても楽しむことのできた授業でした。

たとえば、

なぜワインのメニューリストの中で特定の位置にあるものがそうでないものより売れやすいか。

100円引きと、50円引きをさらに50円引きとでは、何が違うのか

パッケージの色によって、ブランドイメージとかパーセプションとかがどのように変わるか

とかそういったことについての示唆を、消費者(つまり人間)の記憶や認識、動機付け、感情、選択プロセス、そして個人個人の満足の「つぼ」、などからみていくというもので「へー」っとためになる、そして今後社会にでても明らかにつかえる概念を学ぶことができたと思います。

もちろん授業の進め方も、面白く、ほぼ毎回の授業で生徒と実験をして、生徒が体験しながら、心理を学んでいくというところは個人的にとても楽しかったです。

全体像をつかむという意味で数字を見ることというのは大切だと思うのですが、結局、最後は個々人の心理や行動にどんなことも落ちる(だから全体像と個々人の両方をみれたらいいな、)と信じているので、Consumer Behaviorを(仕事ではなく)学術的に体系的に勉強することは、どんな業種、職種にいくにせよ(人と接する仕事をする以上)、自分にはとても有意義でした。

来年は、この先生はサバティカル(1年間、講義をしない年)なので、再来年(今年秋に入ってくる学生が2年の春)に、講義をすると思います。要注目の授業だと思います。
posted by は at 16:21| サンフランシスコ 🌁| Comment(2) | 授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月07日

ベースボール

せっかくアメリカにいるのだから野球を見に行こうと、そして日本人メジャーリーガーの活躍を見ようと。

私の妻と私がイチローのファンである(野球に向かう姿勢とか)こともあり、オークランドアスレチックス対シアトルマリナーズの試合を1ヶ月近く前になりますが、見に行ってきました。はずかしながら、アメリカに1年近くいて、こっちで野球を見に行くのは初めてのことです。

日本で野球は、甲子園からパリーグのマイナーな試合までかなり見たことがあった私ですが驚いたことを3つほど。

1)グランドと席が近い!!!びっくりするぐらいの至近距離で迫力を感じました。これはみてて面白いです。
2)大の大人が子供のように盛り上がっている。めいめい応援したいように応援してるが、老若男女、本当に楽しそう。オークランド圧倒的に負けた試合でしたが、大差で負けている中の2アウトからのヒット一本であんなに楽しめるなんて・・・と思うくらいです。
3)お約束のようにみんなビール飲んでホットドックとかナチョスとか。

「ベースボール」を感じて帰ってきました。楽しかったです。。

観客は平日の夜ということもあり、1万人程度。かなりがらがらでしたが、逆にきゅうきゅうしてなくて、それもそれでよかったです。

DSCN3471.JPG

イチローもばっちりみてきました。あいにくヒットはなかったのですが、四球を選んで、盗塁、そしてホームインのいい走塁がみれたのはなによりでした。(写真、みえにくいですがクリックすると大きくなります、個人的には結構いい写真かなっておもってます。)


バークレーは、オークランドもサンフランシスコも30分圏内なので、どちらもいけるので、次回はサンフランシスコジャイアンツの試合でも行ってみようと思います。そして、シアトルにも行ってイチローをもう一度みたいと思います。
posted by は at 07:25| サンフランシスコ ☀| Comment(0) | 行ってみました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月03日

英語力

私は、海外に住むことがはじめての日本人です。そういった人間にとって、ビジネススクールのように学生同士の議論からお互いが学びあう環境で、周りの人に「へー、なるほど」と思ってもらうことは簡単なことではないと思います。その最たる理由は「英語力」、と片付けてしまいがちですが・・・。

でも英語力ってなんなんだろうと最近思います。というのも、時々によって非常に(自分の中では)流暢に話せたり、うまく話せなかったりといろいろなケースがあるように感じたからです。なので、自分なりに、どういうときがうまく言いたいことを端的にかつ、しっかりと伝えられるかを考えてみました。

自分が言いたいことをうまく伝えられるときは、
1)自分の意見がしっかり練られているとき
2)1ともつながってきますが、それまでの、あるいは関連する話のバックグラウンドとか文脈をしっかり理解しているとき
3)「その意見を伝えたい」&「聞き手が聞きたい&楽しみにしてると思っている」とき
4)いろんな形のプレッシャーがかかっていない状況(たとえば日本でいう圧迫面接のように感じてしまうと、考えがうまくしゃべれない)、逆にいえば、楽しいときはよくしゃべれる。

こうやって考えると、日本語だって一緒だなと思うにいたりました。ただ日本語の方が、ことばでごまかしてしまうことも可能なだけで、結局、言葉は違えど、内容を練って、ききたい人に(あるいは聞きたいと思う雰囲気をつくって)、しっかり伝えるということかなあと。

別にビジネスの会話だけではなくて、日常会話でもそう。たとえば、Aという友達と話をするのであれば、その人がどういったバックグラウンドをもっていて、どんなことを趣味にしていて、どんなことを先週末していて、どんなことを夏休みにする予定で、どんなことを将来したいと思っているかということをしっかり自分の中から引き出せて、自分の過去の経験や考えともプールしておいて、ユーモアを交えて話そうとする。と、すると、言葉がパーフェクトではなくても、比較的うまくしゃべれるような気がします。

そういったバックグラウンド情報がなかったり、その人が関心を持っていることや行ったところに、自分として何のアイデアもないと、うまく話を展開できず、間がうまくつまらず、あせり、いい話ができなくなると。

もちろん、文法とか発音とかも重要ですし、そういったことも向上させていきたいなあと思うのですが、内容をしっかり練って、どんな言語であれ、相手にとって「いい」話のできる人になりたいなあと思う今日この頃です。
posted by は at 05:39| サンフランシスコ ☀| Comment(2) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月01日

Operation

日本はゴールデンウイークですね。うらやましいです。
こちらは、春学期も終わりが近づいてきています。もうあと2週間ちょいというところですね。今学期の授業のいくつかをまたピックアップしてみたいと思います。

今日はOperationの話をします。

オペレーションをここで選ぶなんて、また地味だなあと、われながら思ってますが、これが本当によかったです。

当初は、まあ、そんなに、興味もないかもしれないし&ある程度知識があったので、Waive(必修科目を事前にテストを受けてパスする仕組み、現にマクロ経済学はそれで授業をうけませんでした)しようかなあと真剣に考えていたのですが、自分が将来やりたいことのいくつかを友達に話したところ、その友達が、「じゃあオペレーションをかなり勉強したらいいと思う」といわれて、そうだなと思い、授業をとることにしたくらいなので、正直多くは期待してなかったのですが、本当にいい授業でした。

Terry Taylorという若手の教授がやっているのですが、
1)オペレーションの授業っていうと数学の延長みたいな感じがしていたのですが、そんなことは全くなく、数字と心理、理論と実践を両方おさえている。
2)授業のテンポがとてもいい、学生の質問にも丁寧に的を得て答えてくれる。なんていうか覇気があって、しかもコメントに切れがある。
3)生徒への関心も高い。みんなの名前もすごい短い時間で覚えて、道であっても名前で呼んでくれ、いろいろ話をしてくれる(これは少人数学校の魅力かもしれないですね)とか。メールもすぐでかえってくるし。

おかげで、オペレーションをもっと勉強したいとか、習ったことを仕事でもっと活かしたいという意欲が強くなりました。特別なことを習ったわけではないけど、学んだり、仕事でいかしたりすることへのモチベーションが明らかにあがったと思います。

こっちは(少なくともうちの学校は)とても教え方がうまい、生徒を伸ばす先生が多いですよ。それは本当にいいことだと思います。日本も教え方がうまく、習ったことを活かしたい、その分野をもっと勉強したい!と増えるといいなと思っています。

そういう先生の下で学ぶことができることは(仮に習ったことの一部をいずれ忘れてしまうとしても)、一生の贅沢だとおもいます。

posted by は at 07:58| サンフランシスコ ☁| Comment(0) | 授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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