春休みも終わってしまったわけですし、少し考えていることでも書いてみようかなと思います。長いですがごめんなさい。
ここアメリカまできてビジネススクールにくることができることというのは贅沢なことだと思います。もちろんいろいろと、たとえばお金がびっくりするくらいかかったりとか、大変なことはありますが、そうはいってもいろいろな環境がそれを可能にしてくれたわけで、本当にありがたいことだと思っています。
もちろん授業も勉強になるし、面白いことも多いのですが、それも含めて、やっぱり一番勉強になるのは人間観察できる環境と時間があることかなと思います。
生徒でも教授でも、今までの自分とは、違った、いろいろなものの見方をしている人がいます。教え方にしてもそうだし、酒を飲むときの話題にしても、笑いのとり方にしてもそう。いろいろな人と話をしたり、話を聞いたり、観察することで、自分がどういう風に将来あゆんでいきたいかのヒントを感じ取ることができます。それは人としてとても贅沢だなあと思います。殆ど外国人だし、違う文化から来ているから当然違うのは当然なのですが、日本人がすべてみな同一ではないのと同様に、どの国の人も「この国だから」とかでは単純に語れない、人1人1人の個性を持っていて、そういったものから感じ取れるものが多いような気がします。
さらにラッキーなことに、前の会社やその前の会社でまわりにいた人、友達、大学時代の仲間もとても刺激的だったし(今でもそう)、彼らからエネルギーをもらったり、彼らの話を聞かせてもらうことでで考えを深めたりすることも多いです。特に今はそこから物事を感じ取って、自分の気持ちにつなげられる時間があるような気がします。
この間も、エネルギーをもらえるいい話を前の会社の友達から聞かせてもらいました。大学時代の友達も、面白いものの見方(ビジネスとは全く関係ない)を教えてくれました。時間がないと、きいて「あー、いいな、うらやましいな、でも明日のことしないと」とか「なるほどー」で終わりだけど、そういったことを聞いた後で、「自分がしたいこととどうつながるかな、彼らからどんなことを教えてもらおうかな」ということをじっくり考える時間があるのもいいです。物理的に暇なわけではないんですが、仕事をしてないためか、学校っていう環境だからか、そういうことを考えることができるような場所な気がします。
結局ビジネスはどんな綺麗ごとをいっても、どんな数字がよめても、最後は人の心理だと私は信じているので、人というものへの見方を深めることが、ビジネスという面においても(もちろん、ビジネス以外によく生きるという観点からも)、重要かなあとか、そんなことを今まで以上に考える日々です。
もちろん授業もためになるのですが、これも「考えを深めるため」で「知識をつけるため」ではないんじゃないかなと思っています。正直ビジネススクールで学ぶことのなかの半分は、過去に似たような経験をしていることで120%の学びがあると私は「個人的に」考えています。あのとき、こうすべきだったかなあとか、なるほどこういう方法もあったのかとか、これはなんだかよくわかんないなかうまくいったけど、こういう考えに基づいていたのかとか。学校って知識をつける場ではなく、そういう反芻をして、将来こんなことをするときには、こうしたらいいなあとかをぼんやり考えたりする時間かなあと。
いろいろと感じたこと、考えたことは、どんどん忘れていってしまいます。だから、少し自分の中でメモったりするのが最近とても大切だなあと。そして深く長い視点を常に頭において考える時間を大切にすること。5年たっても、10年たっても、ここで学んだことはひとりの人間として役に立つように(せっかくカリフォルニアくんだりまできたわけだし)、少しずつ一歩一歩頑張っていきたいなと思う今日この頃です。
posted by は at 13:08| サンフランシスコ ☀|
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